本紙掲載日:2023-11-14
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琴恵光の白星に歓喜

大相撲11月場所応援ツアー第1陣

◆夕刊デイリー新聞社創刊60周年記念行事

 夕刊デイリー新聞社創刊60周年記念行事の一つ、大相撲11月場所琴恵光応援ツアー第1陣が13日、福岡市の福岡国際センターを訪れ、初日が出た琴恵光の奮闘に歓喜の声援を送った。

 ツアーには、県北各地の読者から応募があり、厳正な抽選の結果、60人の招待客が決定。13、15、18日の3日間、3班に分かれて応援に訪れる。

 初日は22人が参加した。早朝に貸し切りバスで出発し、福岡市に向かった一行は午後1時半ごろに到着。入り口前で記念写真を撮ったり、会場内を見学するなどして生で見る力士たちへ期待を膨らませた。

 幕下の取組が終わると、まずは十両が土俵入り。華やかな化粧まわしを身に着けた関取たちに目を見張り、激しくぶつかり合う取り組みの音に臨場感を堪能した。

◇声援響き渡る

 十両の取組が終わると、いよいよ、お待ちかねの幕内力士が登場。西方から琴恵光が7番目に堂々の土俵入りをすると、琴恵光の名前が染め抜かれたタオルを手に「琴恵光」「琴恵光」と会場に響き渡るほどの大きな声援を飛ばした。

 本割が始まると、おなじみの関取たちが迫力満点の取組を展開。〃物言い〃が付くような際どい戦いもあった。

◇見事な取り口

 琴恵光の2日目の相手は長崎県平戸市出身の平戸海。九州出身同士のご当地場所とあって、土俵入りした2人に「琴恵光」「平戸海」と客席は応援合戦の様相だったが、ひときわ声が大きかったのは琴恵光応援団の方だった。

 前日、佐田の海に敗れ白星を飾れなかった琴恵光だが、平戸海との一戦は積極的な勝負を仕掛けた。平戸海の突進を受け止めた琴恵光は下から胸を合わせて押し返し土俵際に追い詰める。一度は中央に戻されたものの、再び攻勢に転じて力強く押し出し。見事な取り口で白星を飾った。

◇両親と握手

 目の前で見た琴恵光の奮戦に、応援席は歓喜にあふれ、大きな拍手と声援で琴恵光を称賛した。

 近くで観戦していた琴恵光の両親の柏谷正倫さん・多美さん夫妻ともハイタッチを交わして勝利を祝った。

 また、会場にこだまする「琴恵光」の声に、本人が反応したように見えた瞬間には、ツアー客のボルテージもさらに上がった。

◇感動の涙

 高千穂町の奈須晃さん(65)は初めての会場での観戦。「大満足です。相撲は元々好きでした。今年3月に退職するまで、なかなか見る機会が無かったのですが、近頃はよく見ることができるようになりました。きょうの取組は真っ向勝負で良かった。琴恵光らしい粘りのある相撲でした」と笑顔。

 日向市の山本幸子さん(82)も毎日テレビ中継を観る相撲ファン。会場で見るのは、延岡出身の立行司・木村庄之助(本名・内田順一)さんの引退相撲以来2回目といい、「きょうは勝ってくれたし、ご両親の姿も見ることができました。感動して涙が出ました。本当に良かった」と取組の余韻をかみしめていた。


◆手作り横断幕で応援−母親と一緒に・酒井さん

 そろいのタオルのほか、手作りの横断幕を用意して応援したのは延岡市の酒井詩織さん(41)。この日は母親の柴田光子さんと一緒にツアーに参加した。

 岡富小学校に通う次女の優希さんが、毎日、校内放送で流れる琴恵光の結果を教えてくれるそうで、それを聞くうちにファンになったという。

 この日の応援のために、優希さんが琴恵光の似顔絵をあしらった横断幕を作ってくれた。その後押しもあってか、琴恵光は万全の相撲で勝利を披露してくれた。

 「横断幕を用意したかいがありましたし、勝利した姿に感動しました。ますますファンになりました」と、光子さんと一緒に勇姿をたたえていた。

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