本紙掲載日:2023-11-14
(8面)

延岡での生活を楽しんで

外国人向け研修バスツアー

 延岡市内で働く外国人を対象にした「生活研修バスツアー」は1日に開かれ、市内三つの企業で働く17人が参加し、日常生活で必要なことについて学んだり、旭化成延岡展示センターや鮎(あゆ)やなを見学したりし、延岡での生活に触れた。

 ツアーは、市の外国人材地域交流促進事業の一環。受託している旭化成グループの「エルオルト」(本社・東京都、石垣隆久社長)が企画した。

 参加したのはベトナム、インドネシア、バングラデシュ、ネパール出身の20、30代。

 参加者は病院の受診や災害時の対応、ごみの分別法など日常生活に必要なことについて、市の担当課職員から学習。バスの乗り方では利用方法やマナー、交通系ICカードの使い方を教わり、まちなか循環バスに乗車した。その後、道の駅北川はゆまに向かい、冷や汁とチキン南蛮を堪能。さらに旭化成延岡展示センター、大瀬大橋近くに架かる鮎やなを巡った。

 このうち鮎やなでは、交流の手伝いをするボランティア9人が出迎え。延岡観光協会の職員が、少なくとも300年以上の歴史があること▽水をせき止めて下流に行けないアユをまとめて取る仕組みであることを説明。この日は特別に落て簀(す)近くまで案内され、見学した。

 かわまち交流館では、アユの骨抜きに挑戦。苦戦した様子だったが、身を口に入れると「初めて食べた」「おいしい」などとボランティアらに笑顔を見せ、自己紹介や出身地の自慢をするなど、和やかに交流していた。

 主催した同社によると、参加者は来延して3カ月未満~1年未満の人が大半で、日本語や生活で必要なことがイベントを通して学べるとして人気だったという。

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