本紙掲載日:2023-11-15
(3面)

ロードバイクで駆ける

サイクリスト約140人参加

◆おかげさまで日之影ライド

 ロードバイクで〃高千穂郷〃を巡る「おかげさまで日之影ライド」が12日、同町岩井川の旧町役場跡地を発着点とする特設コースで行われ、全国各地のサイクリスト約140人が世界に誇る原風景を駆け抜けた。主催はライド実行委員会(委員長・佐藤貢町長)。

 世界遺産やユネスコエコパークに認定されている同地域の魅力発信や観光誘客などを目的に初開催。

 体力や経験値に応じて楽しんでもらおうと、イベント企画などを手掛けるT―FIVE(鳥取県鳥取市、山本隆弘代表)の協力で、世界農業遺産コース(83キロ)、ユネスコエコパークコース(30キロ)、森林セラピーコース(12キロ)を設けた。

 スタート地点で行われたセレモニーで佐藤町長が「交通安全に気を付けながら、高千穂郷の原風景を楽しんでほしい」。ゲスト参加した元プロロードレーサーの山本雅道さん(45)は「レースではないので、時間を目いっぱい使って楽しみましょう」とあいさつ。

 参加者のうち、最年長の吉田伸人さん(73)、最年少の井樋寿也ちゃん(5)、最遠方の陣内龍太郎さん(千葉県)に特産品セットを贈った。

 町職員や近隣住民に激励されて20人ずつスタートを切り、雄大な渓谷や田園風景をゆったりと満喫した。

 コース上に複数設けられたエイドステーション(休憩地点)では振る舞いもあり、食欲をそそるチキン南蛮、栗おこわ、石垣うどん、宮崎牛といった絶品グルメに舌鼓を打った。

 沿道で応援していた鷹美千代子さん(82)=日之影町岩井川=は「こんなに人が集まる機会はあまりないのでわくわくしました。このようなイベントを重ねて地域が盛り上がればうれしい」と笑顔。

 熊本県から参加した北岡浩充さん(54)は「坂道を上るのが好きなので、急峻(きゅうしゅん)な土地を走れる日之影町はもってこいのコース。紅葉には少し早かったですが、自然も素晴らしい」とほほ笑んでいた。

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