体動かしてリフレッシュ

女性の健康づくりを支援−高千穂

◆講師招き講演や実技

　高千穂保健所（椎葉茂樹所長）は７日、高千穂町中央体育館で「女性の健康支援講演会」を開いた。県の「女性の健康支援事業」を活用した取り組み。西臼杵郡内の６０〜８０代女性３７人が参加。講演と実技を通じ、ライフステージに応じた自己管理法を楽しく学んだ。

　社会的・家庭的責任が大きく、身体機能の変化を感じやすい中高年に運動を介したリフレッシュを促す狙い。講演はホルモンの影響を受け、生涯を通じて特有の健康問題を抱えがちな女性に充実した日々を過ごしてもらおうと毎年、異なる年齢層を対象に開いている。

講師は、宮崎市を拠点に活動する健康運動指導士の�雕銃酸い気鵝複僑押法�「女性のための健康づくり運動」と題して講話した。

　冒頭、健康づくりの３要素とされる「運動」「休養」「栄養」の中から運動を抜粋。筋力トレーニングの効果は「１日３秒、週３回」で表れ、筋力が１０％上がると体が疲れにくくなるとする研究データなどを挙げ、運動する際の姿勢と呼吸の重要性を強調した。

　その上で、ストレスや肩凝り軽減などが期待できる呼吸筋ストレッチ、健康的な代謝やシェイプアップ等を促進する骨盤底筋体操といったエクササイズを伝授。要点を踏まえて分かりやすく解説し、日常生活に取り入れることを勧めた。

　１９９５年にインドで考案され、現在１００カ国以上に広まっているという「笑いヨガ」の実践もあり、呼吸筋や表情筋の鍛錬に加え、笑いがもたらす神経系、内分泌系、免疫系への健康効果を紹介。「笑う門には福来たる。自分の健康を自分でつくり、楽しく、幸せな人生を過ごしてほしい」と呼び掛けた。

　参加した本田則子さん（７３）＝五ケ瀬町三ケ所＝は「自分の健康状態は自分にしか分からない。学んだエクササイズを継続して健康的な人生を過ごすことはもちろん、周囲に広めることで健康的な地域づくりにも貢献できれば」と話していた。