本紙掲載日:2023-11-18
(6面)

心一つに歌や劇を披露

MKD作戦をテーマにした中学部の劇「光の継承〜ホタルの約束〜」
展示もあり、来場者を楽しませた

三川内小中で文化発表会

 延岡市立三川内小中学校(上中別府利一校長、40人)の文化発表会は10月22日、同校体育館であった。小学部と中学部の児童生徒がこの日のために練習をしてきた歌や劇、ダンスを披露した。

 子どもたちの主体性、責任感を育成し、発表を通じて質の高い文化を創造する目的で毎年行っている文化発表会の今年のスローガンは「全員が心を一つに輝け三川内!」。新体育館では、子どもたちが制作した絵や習字などの展示があり、旧体育館では、学年ごとに工夫した楽しいステージが展開された。

 小学部は、1・2年、3・4年、5・6年の2学年ごとに、自分たちで何をしようかと考えて決めた群読や劇、合唱を披露。一生懸命な姿に観客は目を細めていた。

 中学部が行った劇のテーマは「MKD(三川内河川大清掃)作戦」。学校近くを流れる北川支流である小川の水質を良くして、かつてたくさんいたという「ホタル」を呼び戻したいと始まった。中学部生徒が中心となってごみ拾いなどを行う取り組みは、今年で25年目と同校の伝統にもなっている。

 劇では、ドキュメンタリー番組風に編集した作戦の発起人へのインタビュー映像を上映するなどユニークな工夫が見られ、コミカルな衣装、ダンスと見どころ満載。見る人を最後まで飽きさせることなく、MKD作戦の始まりから現在までを見事に描ききった。

 閉会式では、中学部3年の有村洋輝文化発表会実行委員長が「今回の成功体験を今後に生かしていきたい。ぜひ、お子さんにきょうの感想を伝えてあげてください」とあいさつ。

 上中別府校長は、学年ごとの発表の良かった点を挙げた上で「どの発表にも、自分の力で光るホタルのような『光』があった。ホタルは集まると大きな光にもなる。これからも全員が一つとなって輝いていってほしい」と講評した。

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