本紙掲載日:2023-11-18
(8面)

消防団車両の運転技能向上へ

延岡市消防団第3支団が実施した団車両の安全運転訓練

延岡、自動車学校で機関員らが訓練

 延岡市の恒富、土々呂地区を管轄する市消防団第3支団はこのほど、同市松山町の延陵自動車学校(松原明彦社長)で消防車両の安全運転訓練を実施した。団車両の運転を担当する機関員ら約100人が参加、教習コースで技能習得に努めた。

 訓練では、車載スピーカーで声を掛け合いながら、片側一車線道路の車両追い越しやカーブ、クランクでのハンドル操作などを確認。難関の「V字路」走行では、団員2、3人が車外に出て誘導し、運転手はミラーを何度も確認しながら慎重な表情で車両を切り返していた。回数を重ねるごとに手応えをつかんだ様子だった。

 市消防本部によると、車両の本格的な走行訓練を自主的に行っている消防団は現在、延岡市内では第3支団のみ。同支団恒富第2分団長の松本晃幸さんは「大勢で訓練することで仲間意識が強まり、他の団員の運転を見て刺激にもなる」と総括。「消防車両は一般の車両よりもハンドル操作に力が必要で、普段から慣れておくことは大切。今後も訓練を継続していきたい」と話していた。

 無償でコースを提供している延陵自動車学校の松原社長は「活動中の団員は『公務員』という肩書になる。団車両での事故は、実は一般車両での事故よりも責任が重い」と説明。「訓練を機に一層、安全運転に留意していただきたい」と呼び掛けていた。

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