本紙掲載日:2023-11-20
(1面)

高千穂・夜神楽始まる

18日を皮切りに始まった「高千穂の夜神楽」氏神を舞い込む奉仕者(五ケ村西公民館)
「地固め」(下永の内公民館)

収穫に感謝、来年の豊穣を祈る

◆15地区で来年2月初旬まで

 高千穂町の国指定重要無形民俗文化財「高千穂の夜神楽」が18日、始まった。コロナ禍による中止や制限を経て4年ぶりの通常開催。来年2月10日まで、週末を中心に町内15地区で奉納される。

 氏神を神楽宿と呼ばれる公民館や民家などへ招き、秋の収穫への感謝と翌年の五穀豊穣(ほうじょう)を祈る伝統神事。

 同町では毎年11〜2月、31保存会の奉仕者(ほしゃ)が夜を徹して33番の舞を奉納するが、関係者らの負担軽減といった理由から、日中に日神楽(ひかぐら)として行う地区もある。

 初日は押方の五ケ村西公民館(佐藤則義館長)で夜神楽、岩戸の下永の内公民館(富磅麓4枋后砲覇神楽が行われた。

 寒風に揺れる木々が冬の到来を感じさせる中、太鼓や笛の音とともに氏神が神庭(こうにわ)へ舞い込んだ。伝統の衣装や神楽面を着けた奉仕者は周囲を彫(え)り物、御幣、しめ飾りなどで飾った神庭で厳かに舞った。

 今年は、7日時点で10の神楽宿が一般公開を予定している。問い合わせは町企画観光課(電話高千穂73・1212)または町観光協会(電話高千穂73・1213)。

夜神楽の日程は次の通り(地区、神社、神楽宿、駐車台数の順)。

[18日]五ケ村西(中畑神社)五ケ村西活性化センター(50台)
[22日]下野(下野八幡神社)下野西公民館(40台)
[25日]岩戸(御霊神社)佐藤勇三さん方(60台)▽向山秋元(秋元神社)秋元公民館(30台)=コロナ対策のため振る舞いはしない=

■12月
[2日]押方(二上神社)山附ホタルの里ふれあいセンター(20台)=コロナ対策のため振る舞いはしない=▽三田井(逢初神社)下川登公民館(10台)=コロナ対策のため振る舞いはしない=
[9日]押方(嶽宮神社)下押方公民館(20台)▽岩戸(石神神社)野方野公民館(60台)

■1月
[13日]河内(熊野鳴滝神社)田原出張所(20台)=コロナ対策のため振る舞いはしない=

■2月
[10日]田原(熊野神社)上田原公民館なごみの館(50台)

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