本紙掲載日:2023-11-20
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尾末神社大祭−豊漁と海の安全を祈願

一斉にだんじりを差し上げ、美しさと力強さを競った「さしくらべ」(19日、門川漁協前)

だんじり高々、熱気満つ−門川町

 豊漁と海の安全を祈願する門川町の尾末神社大祭は19日、門川漁港周辺であり、各地区の威信を懸けただんじり(太鼓台)の「さしくらべ」など、一帯は男衆の熱気に包まれた。

 厄年の男衆が担ぐ同神社のみこしを先頭に尾末、上納屋(かみなや)、下納屋(しもなや)の各地区から3基のだんじりが繰り出し、約600人が勇壮に練り歩いた。

 だんじりの重さは約2トン。担ぎ手ら男衆は「尾末神社のお祭りに」「心をそろえて勇ましく」などと掛け声を合わせ、見せ場となる「さしくらべ」では「アラ、ヤレサセ、ヤレサセ、エッサッサ」と音頭を取りながら約20分間、一斉にだんじりを高々と差し上げ、その美しさと力強さを競った。

 歯を食いしばって懸命に耐える担ぎ手に、周囲を取り囲んだ観衆からは手拍子と歓声が湧き、熱気は最高潮に。審査の結果、下納屋地区が優勝した。

 新型コロナの「5類」移行で、4年ぶりに本来の形に戻った今回。門川だんじり振興会の黒木巧会頭(64)=門川漁協組合長=は「男衆、観衆、地域が一つとなり、すばらしい祭りになった。感無量。これからも門川の心意気を守り伝えていきたい」と話した。

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