本紙掲載日:2023-11-21
(1面)

来年は「辰」−干支の絵馬を販売

来年の干支「辰」をデザインした絵馬
黙々と作業する利用者

12月8日まで受け付け−ひかり工房

 「2024年も皆さまに福が訪れますように」。延岡市古川町の障害者就労支援事務所「ひかり工房」(柳沢紀彦施設長)は、来年の干支(えと)「辰(たつ)」をあしらった絵馬の販売をスタートした。来月8日まで受け付ける。価格は1枚千円(税込み)。

 新春の訪れを目前に控えたこの時期に、干支にちなんだ商品の製作に毎年取り組んでいる。置物を20年以上作ってきたが、昨年は飛び跳ねるウサギをデザインした羽子板を製作。今年は、かわいらしい「辰」を真ん中に据えた「立体絵馬」に挑戦した。

 材料の板から台座や辰などを切り出し、それぞれ彩色。レーザープリンターで「開運招福」と印字した木材プレートにも、繊細な作業が得意な利用者が色付けした。「2024」「辰」の文字が入ったプレートは、天かける竜(辰)を表現するため雲をデザイン。集中しながら一つずつ丁寧に切り出していた。

 絵馬のデザインを担当した同工房の岡田憲太支援員によると、商品の製作は10人ほどの施設利用者が担当。高度な技術を要する作業もあるが「失敗と練習を重ねながら上達している」という。障害や個人の特性、得意分野に合わせて作業を分担し、利用者の希望を優先して作業をしている。

 「役割があることは生きがいにもつながる。仕事を楽しんでもらえれば」と岡田支援員。商品の注文が入ると、うれしそうにほほ笑む利用者が多いという。「多くの人に好んでもらえるよう、かわいらしいデザインにしました」とPRしている。

 絵馬は横20センチ、縦14・5センチ、奥行2・5センチ。問い合わせ、注文は同工房(箟箍34・1389、ファクス0982・23・1617)。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/