本紙掲載日:2023-11-21
(2面)

労災防ぐ職場環境整備を

宣言採択・県産業安全衛生大会−宮崎市

 県産業安全衛生大会は15日、宮崎市佐土原町の同市佐土原総合文化センターで開かれた。安全衛生優良事業場として化学工業の東ソー日向(日向市)、土木工事業の長谷川組(門川町)を含む県内8事業所が表彰を受けたほか、大会宣言を採択して安全な職場づくりに全力を尽くすことを誓った。

◆優良事業場表彰も

 大会は、宮崎労働基準協会や建設業労働災害防止協会県支部など6団体で組織する県労働災害防止団体等連絡協議会が主催。橋口光雄会長は「大会への参加を契機に職場の安全衛生の重要性を再認識し、安全安心で快適な職場づくりを目指して一層尽力してほしい」とあいさつ。

 続いて、安全衛生優良事業場表彰の表彰式が行われ、同協議会を構成する労働災害防止団体から推薦され、長年にわたって安全衛生の向上に努め、優秀な成績を収めた8事業場の関係者に対し、橋口会長がそれぞれ表彰状を渡した。

 宮崎労働局によると、昨年の労働災害による死亡者数(新型コロナ感染症除く)は前年を4人上回る17人、休業4日以上の死傷者数は前年比72人増の1615人と増加。1600人を超えるのは1999年以来23年ぶりになるという。

 同局の坂根登局長は、少子高齢化の進展で何らかの病気を抱えながら働いている労働者の増加や、女性就業率の上昇に伴って中高年の女性層を中心に転倒などの災害発生の割合が高まっている特徴などを指摘。その上で、「すべての方々が安心安全で働くことができる職場環境の実現を目指し、労働災害防止団体や業界団体の方との連携を深め、労働災害の防止や健康確保の対策を進めていきたい」と各団体に協力を呼び掛けた。

 最後に陸上貨物運送事業労働災害防止協会県支部の草水裕之支部長が「参加者一人ひとりがゼロ災運動の原点に立ち返って、人命尊重の基本理念を再確認し、安全で健康・快適な職場づくりに向けて全力を尽くすことをここに誓う」と大会宣言を読み上げ、大きな拍手で採択した。

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