黄ユズ収穫出荷順調

冬を告げる鮮やかな黄色−日之影

　日之影町で、冬の到来を告げる特産品「黄ユズ」の収穫が進んでいる。

　ＪＡ高千穂地区宮水野菜集出荷場によると、出荷は１０月下旬スタート。今年は小玉が増加傾向だが、台風の影響を受けなかったことなどから例年以上の豊作という。１２月上旬までに約１２０トンの出荷を見込んでいる。

　町内では、約２５ヘクタールでおよそ１５０人の生産農家が栽培。このうち岩井川の興梠文雄さん（７０）方では、１２年前に棚田を開墾した４０アールの畑で２６０本の木を育てている。

　２０日は地元の甲斐良子さんと佐藤智子さんが手伝い、色づきや大きさ、傷の有無等を入念に確認しながら収穫。新たに果皮が傷まないよう、高枝切りばさみや剪定（せんてい）ばさみで果梗を２度切りして刈り入れた。

　興梠さん方では、例年の５割増に当たる８トンほどの収穫を見込んでおり、「生産者はみんな、少しでも質の高いユズをお届けしたいと頑張っています。果皮も果汁もたくさん使っていただけたらうれしい」と話していた。