本紙掲載日:2023-11-22
(2面)

佐藤さん(日之影)功労者表彰-県観光協会

町長(右)と山本会長(左)に観光功労者表彰の受賞を報告した佐藤さん(提供写真)

森林セラピー基地-トイレ清掃など継続―

 地域の美化活動などを通じて観光振興に貢献したとして、県観光協会(米良充典会長)の観光功労者表彰を受けた佐藤令子さん(79)=日之影町七折=が20日、町役場を訪れ、佐藤貢町長らに喜びを語った。

 佐藤さんは、同町が2006年に全国初の森林セラピー基地(癒やし効果が科学的に評価された森林浴が行える場所)に認定されてオープンした6種のトレッキングコースのうち、八戸集落と中川集落を結ぶ「矢筈岳トロッコ道」(延長7キロ)の起点、終点にあるトイレ清掃を実施。昨年まで16年間にわたり、町の委託を受け、週1回ペースで継続した。

 自宅から往復17・6キロを徒歩で移動し、歩道の状況や倒木、落石などについて逐次、町役場に報告するなど一帯の安全管理にも尽力。07~17年には森の案内人としてガイド業務を務め、現在は、自宅に近い「TR鉄道跡地散策コース」(延長4キロ)の起点となる吾味駅跡のトイレ清掃や植栽活動を続けている。

 表彰は、県の観光、コンベンション、スポーツ振興等に多大な功績のあった個人、団体に贈られ、佐藤さんは日之影町観光協会(山本唯仁会長)の推薦を受け、同町では48年ぶり2人目の受賞者となった。

 町長や山本会長のねぎらいを受け、「『一生懸命』を信条に取り組んできた長年の努力が報われた思い。80歳になるまでトイレ掃除を頑張りたい」と声を弾ませた。

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