高齢者の交通事故防止へ−県トラック協会県北支部

自動車学校で安全講習会

　県トラック協会県北支部（和田憲明支部長）主催による高齢者交通安全講習会が１７日、日向市財光寺の日向自動車学校であり、地域の高齢者ら２８人が参加、交通安全への理解を深めた。

　同支部は毎年、交通事故防止活動の一環として高齢者を対象にした講習会を実施している。コロナ禍で中止していたが、３年ぶりに開催した。

　講習を前に和田支部長があいさつ。「交通事故を起こしたくて起こす人は誰もいない。事故は加害者、被害者とその家族もつらい思いをする。きょうの講習会を今後の交通安全に生かしてほしい」と呼び掛けた。

　講習会では、日向警察署交通課の署員が、危険予測トレーニングとして、事故の再現映像を写しながら、同じ道路でも昼、夕方、夜の時間帯によって歩行者の見え方が異なることを紹介。「１２月の事故件数は夏の２・３倍になる。反射材などグッズを身に着けてほしい」と伝えた。

　教習コースでの体験もあり、大型トラックを使った内輪差の学習や道路横断時の注意点、暗室での夜間の危険性などについても学んだ。

　門川町から参加した藤岡義光さん（７９）は「横断歩道を渡るのにどれだけ時間がかかるかなんて考えたこともなかった。運転もするので、何事も無理しないよう心掛けたい」と話した。