４年ぶりに稚児行列

今山八幡宮秋季例大祭

　延岡市山下町の今山八幡宮（伊藤俊郁宮司）の秋季例大祭御神幸祭は２３日、同神社とその周辺であった。４年ぶりに稚児行列が復活。華やかな衣装に冠を着けた市内の４〜８歳の７人が神輿（みこし）を先導し、かわいらしい姿で見物客を喜ばせた。

　稚児行列は、無病息災を祈るために子ども自身が神に仕える伝統行事。稚児は神々の代役を務めるため、稚児行列に３回参加すると、健やかに育つとも言われている。

　午前１０時前に赤門前を出発。山下新天街のアーケード内をゆっくり進み、重い冠に苦戦しながらも懸命に歩く稚児行列に、「せいや、せいや」と威勢のいい声を発しながら進む神輿が続き、にぎやかな声に誘われて、沿道に多くの人が集まった。

　初めて参加した延岡市桜ケ丘の甲斐七月ちゃん（６）は「きついなと思った」とはにかみながらも、「もう一回着てみたい」と衣装が気に入った様子。

　今山恵比須神社境内では、祭りを盛り上げようと「イマヤマシタ」と銘打ったイベントが行われ、出店や縁日遊び、音楽ライブなどでにぎわった。