本紙掲載日:2023-11-24
(3面)

教育充実と人材育成で連携

協定書を手にする高千穂高校の長友校長、五ケ瀬中等教育学校の平校長と順正学園の加計理事長・総長(九州保健福祉大学)

高千穂高、五ケ瀬中等と協定−順正学園

 九州保健福祉大学を運営する学校法人順正学園(加計勇樹理事長・総長)は14日、県立高千穂高校(長友美紀校長、262人)、県立五ケ瀬中等教育学校(平和正校長、218人)と連携協力協定を結び、教育活動の充実や地域社会に貢献する人材の育成に力を合わせていくことを申し合わせた。

 延岡市吉野町の同大学は大学入学共通テストの県北試験会場となっていることから、高千穂高と五ケ瀬中等教育学校の生徒は毎年、受験生向けの模擬試験でも同大学のキャンパスを利用。大学教員による出張講義などを通しても交流するとしている。

 一方、2022年度の学習要領改訂で高校には、生徒自らが問いを立て分析していく「探究学習」が導入され、学びに対する意欲を持った生徒を地域で育てていく〃高大接続〃の重要性がより高まったことなどを背景に、協定を結ぶことになったという。

 大学はこれまでに、地元の延岡、延岡星雲、延岡工業、延岡商業、延岡青朋、延岡学園、聖心ウルスラ学園、門川、日向、富島の各高校ほか、岡山県や兵庫県などの高校とも教育提携・高大連携協定を締結。今回は県内で12、13校目、全国で47、48校目。

 大学で行われた調印式で、加計理事長・総長は、「高校生や先生に大学についてより深く理解してもらい、将来の進路選択や職業理解に役立ててほしい。協定締結を機に、両校と将来にわたって優れた教養と専門性を持った人材を育成していきたい」とあいさつ。

 高千穂高の長友校長は、多様化する生徒のニーズに応える上で、来春の救急救命コース新設など先駆的な順正学園と協定を結べることを喜び、「先生方といろいろなことを学ばせていただきたい」と意気込み。

 五ケ瀬中等の平校長はデジタル分野を融合した、よりレベルの高い探究活動への展望を語った上で、「協定を機にそれぞれの相互の連携が深まり、教育・研究が高まっていけば」と期待した。

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