本紙掲載日:2023-11-24
(6面)

節目の舞台、華やかに

華やかな舞台で来場者を楽しませた日本舞踊寿百重流の35周年記念発表会
所化役で出演した「日本舞踊ちゃれんじ教室」の小中学生

日本舞踊寿百重流・35周年記念発表会−延岡

 延岡発祥の日本舞踊寿百重(ともえ)流(寿百重美里家元)の「35周年記念発表会〜祝の舞台感謝の舞」は19日、延岡総合文化センター大ホールであり、華やかな節目の舞台で来場者を楽しませた。

 小中学生を中心とした門下生がこの日のために積み重ねてきた稽古の成果を披露。幕開けを飾った花柳禮桃華さんや三味線森山流の森山由希昭さん・由希華さん親子、こども落語のひむか亭華さんとひむか亭ラーメンさんらが賛助出演して花を添え、寿百重美里家元と花柳達真さんの共演も披露された。

 フィナーレの「長唄京鹿(きょうがの)子娘道成寺」は、一面桜で包まれたような重層的なセットで豪華に演出。家元の華麗な舞や衣装の早変わり、釣り鐘に上るなど迫力ある展開に、会場からは何度も拍手が送られた。

 また、文化庁の伝統文化親子教室事業「日本舞踊ちゃれんじ教室」に取り組んでいる小中学生10人が所化(しょけ=修行僧)役で出演。かわいらしくも稽古の成果を見事に発揮した軽妙な家元とのやり取りに、拍手と歓声が湧き起こっていた。

 終演後、出演者一同とステージに立った寿百重美里家元は「まだまだ未熟ではございますが、皆さまに育てられてここまで成長することができました」と感謝。「やっぱり舞台はいいですね」と楽しく演じられたことを喜び、「40周年、50周年の発表会も開くことができれば」と意気込みを語った。

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