本紙掲載日:2023-11-25
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岡村公子医師(岡村病院副院長)に文科大臣表彰

文部科学大臣表彰を受けた岡村公子医師

学校保健の普及・向上に貢献

 子どもの安心、安全な学校教育活動に貢献した個人や団体をたたえる文部科学省2023年度「学校保健および学校安全表彰」の被表彰者が発表され、県内から延岡市平原町の岡村病院副院長、岡村公子医師(74)が文部科学大臣表彰を受けた。

 岡村医師は、岡村病院に勤務しながら、延岡市立土々呂中学校の学校医として、生徒の定期健康診断や健康相談に従事。1986年4月から現在まで37年間にわたり、子どもたちの健康管理、健康教育についての助言や指導を行い、学校保健の普及と向上に貢献している。

 1学年が6、7クラスあった時代は「子どもたちの心臓の音を聞き続けて耳が痛くなる、なんてことはしょっちゅうでした」と振り返る。

 昨今は少子化で生徒数は減少。子どもを取り巻く環境や考え方も日々変化しており、全国的に増える精神疾患や不登校の相談についても「学校側と話し合って、適切に対応していきたい」と話す。

 「学校医は、私自身素晴らしいと感じている制度。もう37年もやっていたのか、というのが正直な気持ちで、それだけ長く子どもたちの成長の手助けになれたと思えば、うれしいですね」と表情を緩めた。

 大分県別府市出身。73年5月に熊本大学付属病院第一内科に研修医として入局し、同年6月から県立延岡病院内科勤務。その後、熊本大学付属病院内科、新別府病院内科、北品川総合病院内科、東京大学医学部付属病院分院皮膚科に移り、84年から岡村病院に在職。2000年に同院の副院長に就任した。

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