本紙掲載日:2023-11-27
(3面)

決算報告書を作成、報告

決算報告を行う参加児童
売り上げの一部を寄付という形で延岡市に納税〃。3人の社長から読谷山洋司市長に目録が手渡された

23年度ジュニエコ最終回−延岡商工会議所青年部

◆小学生、会社経営を体験

 会社経営の体験を通して起業家精神などを養う「第2回ジュニアエコノミーカレッジ(ジュニエコ)inのべおか」の今年度最終回のまとめセミナーは19日、延岡市幸町のワイワイプレイラボであり、参加児童14人が4カ月間にわたる全4回の活動を完了した。

 ジュニエコは延岡商工会議所青年部(榎本雄介会長)=延岡YEG=が、延岡市内の小学5・6年生を対象として昨年度に初めて実施。今年度は延岡小、旭小、東小から14人が参加し、7月から10月にかけて事業内容や役職、取り扱う商品、目標利益額などを設定し、実際に商品販売を行うなどしてきた。
最終セミナーは決算報告書の作成からスタート。売上金から仕入れ額を引いて

 算出した利益に借入金および資本金を足した金額と、手元にある現金に差異がないかを確認した。さらに税金や株主への配当金、借入金、利払い額などを差し引き、各社残金を社員数で割って「給料」(お小遣い)とし、差し引いた税金は寄付という形で延岡市に納めた。

 決算報告会では、各社順番に売り上げや当初目標の達成度、活動内容をまとめたレポートを発表。納税式では、社長らが読谷山洋司市長に目録を手渡した。読谷山市長は「うまくいかなかった場面もあったと思うが、自信を持ってやりぬくことで多くの学びが得られたはず。そういった姿勢を今後も大切にしてほしい」と激励した。

 UVレジンゴムやシュシュ、メダカなどを販売した延岡小チーム「ネモフィラ」の榎本雪乃社長は「準備は大変だったがお客さんに喜んでもらえてうれしかった。商売や会社経営への興味が深まった」と振り返った。

 販売実践でいち早く商品を完売し、他店のサポートに汗を流した旭小チーム「JAMM」の荒田壌社長は「積極的な宣伝で多くの人に買ってもらえた。お金の取り扱いの難しさも分かって良かった」と感想。

 目標利益額を大幅に超えて給料に反映することができた東小チーム「イースターズ」の猪須琴葉社長は「大満足の結果だった。分かりやすいポップや商品配置がうまくいったと思う」と自信を浮かべていた。

 主催した延岡YEGは事業に大きな手応えを感じるとともに、「子供たちが熱意を持って取り組んでくれた。商売というものの一端に触れてもらえたのではないか。今後も継続していくことが大切」と話していた。

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