本紙掲載日:2023-11-27
(2面)

島野浦神社秋季大祭−4年ぶり本格開催

にぎやかにみこし巡行、海上パレード−延岡市島浦町

 延岡市島浦町の島野浦神社秋季大祭は25、26日、同神社とその周辺であった。4年ぶりの本格的な開催に島外から多くの見物客が訪れる中、みこしを担ぐ男衆の威勢のいい掛け声が響き渡るなど、活気に満ちあふれた。

 祭りは25日夜のよどん晩から始まり、島野浦神社で神事を終えたみこしは、漁協前まで巡行。漁船灯火で海面が幻想的な明かりで照らされる中、神楽の奉納が行われた。

 26日の本祭りでは、神事後、海沿いをみこしが練り歩いたほか、海上パレードでは巻き網船や養殖船などが、観客のすぐそばまで迫るパフォーマンスで港内を周回した。見物客はしぶきを上げながら海上を走る船に向かって手を振るなどして楽しんだ。

 今年は担ぎ手不足で太鼓台が出ず、けんかみこしはなかったが、「ちょいやさー、ちょいやさー」と大声を張り上げ、みこしを上下に動かしたり、神社に向かって駆けたりと大盛り上がり。神社下の広場では、太鼓台に見立てた消防団員による騎馬と激しい攻防を再現するなどし、見守った人らを喜ばせた。

 島野浦学園の児童生徒による恒例の演芸発表も行われ、中学生は伝統の「獅子狛(こま)」を、小学生はかわいらしいダンスを披露。全員でソーラン節も踊った。午後はフラダンスや三味線、のど自慢、アームレスリングなどバラエティー豊かなステージを、島民らが楽しんだ。

 島野浦学園9年の佐藤海音さん(15)は「よどん晩などが復活し、徐々にコロナ禍前の祭りに戻っていく感じがして楽しかった。伝統的な祭りなので、少しでもこの祭りを受け継ぎ、続いてほしいなと思う」と話した。

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