本紙掲載日:2023-11-28
(7面)

チムニーで2作品展-12月2日まで

開催中の「チムニーdeクリスマス」と出展者
AIアートなどの作品を展示しているEmiさん

 延岡市中町のチムニーで、手作り作家でつくる「チームサオカ」の作品展「チムニーdeクリスマス」と延岡市出身のアーティスト・Emiさん(49)による個展「LifewithArt」が開かれている。いずれも12月2日まで。


◆クリスマス感じる作品並ぶ-チムニーdeクリスマス

 「チムニーdeクリスマス」に作品を展示しているチームサオカは、県北を中心とした手作り作家で構成したグループ。毎年この時期に、メンバーを替えながら作品展を開いている。

 今年は、木戸千穂さん(C,sBrown)がリネンやコットンの洋服、バッグ、鍋つかみ▽畦原純子さん(オトナ可愛工房fifi)がワイヤアートやビーズを使ったアクセサリー▽金子清子さん(kiyo-kobo)が本革のバッグやペンケース▽西嶋弘子さん(hiro-gare)が手紡ぎや手染めの糸も用いた手織りマフラー、羊毛フェルトの指人形―などを展示、販売している。

 ほかにも、県北で活動する仲間たちが手掛けたクリスマスや年末年始にぴったりの作品も並んでおり、「皆さん、いろいろ工夫して、新作もそろっている。楽しんでもらえるのではないか」と西嶋さん。

 えんぱくのプログラムとして企画した小物を作るワークショップもあり、西嶋さんが29日と12月1日に「あったか素材で大人シュシュを作りましょう」を開く。自由参加。

 作品展は午前10時~午後6時(最終日は同4時)。


◆AIアートなど多彩な作品-Emiさんの個展

 チムニー2階では、Emi(本名・井手口恵美、屋号・苺いち絵)さんによる個展が開かれており、近年、注目されるようになったAI(人工知能)アートも展示している。

 Emiさんは延岡高卒。大学進学で富山県に移住し、今年帰郷した。幼い頃から絵を描くことが好きだったが、専門的に学んだことはなく「自信はなかった」という。

 転機は、昨年海外の友人からデジタルアートの一種「NFTアート」を勧められたこと。コンピューター上で作成するデジタルアートに、仮想通貨で使われる「ブロックチェーン」技術を組み合わせたもので、所有権の証明ができるため、作者のオリジナル性が保証されるという。

 友人はEmiさんを描き手として勧めたわけではなかったが、NFTアートを見て「描きたいと思った」Emiさんは、芸術活動を再開。

 その後、AIアートにも出会ったEmiさん。AIと何十回も会話し、「私の描きたかった絵がこれだ」と思えたときにやっと完成する。自分の描きたいものをどう伝えるのかに苦労しながらも、「伝わった瞬間がとてもうれしい」という。

 個展には、デジタルアート、AIアート、自身の手で画材を使って描くフィジカルアートなど約30点を展示。撮影した写真を元に描いたり、AIアートと組み合わせたりと、新たな表現方法にも挑戦し、幅を広げており、さまざまな作風を楽しむことができる。

 AIアートはまだアーティストも少なく、「写真なのか」と問われることも多いが、「かなり時間をかけ、細かな部分までこだわっている。細部まで見ていただければ」と呼び掛けている。

 時間は午前10時~午後6時。問い合わせはチムニー(℡延岡21・8338)まで。

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