本紙掲載日:2023-11-28
(9面)

延岡学園が団体優勝−高校弓道

個人は黒木(延岡)制す−12月の全国大会へ


 第42回全国高校弓道選抜大会県予選会を兼ねた県高校弓道選手権大会は11日、都城市の早水公園体育文化センター弓道場であった。県北勢は女子の延岡学園が団体優勝。個人を黒木柑南(延岡)が制し、12月23〜25日、東京武道館である全国大会出場を決めた。


◆オール1年生で全国切符−延岡学園女子

 女子団体はオール1年生の延岡学園が全国の切符をつかんだ。決勝で皆中の鈴木愛有菜は「(全国は)県選抜と同じように楽しみながら臨みたい」と前向きに語った。

 試合直前、奥村裕子監督から「試合を楽しんで。負けてもともとだから、勝っても負けてもいいじゃんという気持ちで」と声を掛けられ、力みが取れたという。

 松元有は「人に見られる緊張はあったが、楽しく意味のある一本を。もし負けたとしても次につながる弓道を心掛けた」。予選を6位で通過すると、勝ち上がるにつれて、的中率が上がった。

 決勝は直前の九州新人大会優勝の宮崎商との対戦。「勝てるっていう確信はなかった」が、奥村監督にもらった言葉を思い出し気持ちを落ち着かせたという。

 1立ち目の菊池寿音が3本を射ると、2立ち目の鈴木が4本皆中。松元が2中、1本差で競り勝った。

 菊池は「全国大会はまずは予選通過し、あとはどこまで行けるのか挑戦したい」。貫愛心は「もっと先輩方や監督に改善するべき所を聞いて、まずは自分の弓道を研究していきたい」と話した。


◆無心〃で全国射止める−黒木柑南

 女子個人は6中で6人がトップに並び、射詰めの1射目で唯一、的中。「まさか、びっくり」。先生に言われるまで全国出場にも気付かず、「表彰状をもらって、やっと実感が湧きました」。無心で県の頂点に立った。

 岡富中に入学した際、はかまや所作に〃一目ぼれ〃して、弓道部へ。中学3年時は県総体個人で、3位の競射に残ったが、目立った実績はない。

 高校は、外部指導者の冨岡尚美さんの技術指導を受ける。射法の特に姿勢について、「指摘されたことをその時々に修正できるように取り組んでいる」という。

 大会の目標は団体予選突破。それに集中し、「緊張せず、硬くならずに引けた」。「もっと上(好成績の人)がいると思ったのでびっくり」と臨んだ1位を決める競射も「大丈夫。何も考えずに引こう」。自分に言い聞かせて一発的中、全国を射止めた。

 全国の目標は「4射中3本のラインをクリアし、決勝に残れるよう精いっぱい引きたい」。そのために、「冨岡さんの指導を身につけられるよう家でも練習を頑張りたい」

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