本紙掲載日:2023-11-29
(2面)

行政サービスの向上へ−高千穂町

職員提案制度で優秀賞を受賞した(左から)田上さん、甲斐さん、田さん=22日、高千穂町役場

業務改善提案−優秀賞の職員表彰

 高千穂町は22日、町職員から業務改善および行政施策に関する提案を募集する「職員提案制度」の表彰式を行った。「デジタル住民票による関係人口の創出〜【推しの子】コラボなるか!?」を提案した田上厚志さん(43)=企画観光課=、「若手職員による『行政事業改善プロジェクト』の立ち上げ」を提案した甲斐美穂さん(49)、田友教さん(37)=ともに総合政策課=を優秀賞に選び、甲斐宗之町長が表彰状を授与した。

 職員提案制度は、町政に対する参加意欲や施策立案能力を高め、運営の効率化および行政サービスの向上を図ろうと2020年に始まった。今年度は2件の提案があり、各課長補佐らによる予備審査、町長らによる審査委員会などを経ていずれも優秀賞に選出した。

 田上さんの提案は、町外在住者に特典を有するデジタル住民票を発行。関係人口の創出に加え、高千穂町が登場して重要な役割を果たす人気漫画「推しの子」とのコラボレーションにより、さらなるファンの獲得や経済効果を促すもの。

 甲斐さん、田さんの提案は、おおむね40歳未満の若手職員を中心にプロジェクトチームを立ち上げ、月1、2回の会議で時代に応じた行政サービスや庁舎内業務の在り方を検証、改善することなどを勧めている。

 表彰式は町役場であり、甲斐町長が「いずれも広く職員に周知し、多くの賛同を得ることが重要になる」と講評。「とても可能性を感じる提案を頂いたように思う。リーダーシップを取って頑張ってほしい」と激励し、表彰状を手渡した。

 町によると、今年度中をめどに全職員を対象とする説明会を開き、提案の実現に向けたプロジェクトチームを発足予定。

 田上さんは「町の課題に対して真剣に考えた提案。小さいことからでも着実に進めていこうという決意を新たにした」。甲斐さんと田さんは「これからがスタート。町役場のサービス向上や業務改善を通して、町全体の発展につなげていきたい」と力を込めた。

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