本紙掲載日:2023-11-29
(6面)

個性を発揮した文化祭−延岡しろやま支援学校

ととろ部門の小学部1、4年は「ひょっとこ踊り」を披露
たいよう部門高等部の物品販売。生徒作の皿やストールなどを求める人でにぎわった

 県立延岡しろやま支援学校(出水悌二校長、172人)の文化祭「第8回しろやま祭」は、11日に同校であった。小学部から高等部までの児童生徒がこの日のために練習、準備してきた成果を披露。物品販売、演劇、ダンスなど個性豊かな発表で盛り上がった。

 聴覚障害教育部門である「ととろ部門」の小学部1、4年生は授業の一環で「ひょっとこ踊り」を練習した様子を収めた動画を上映。赤い衣装に身を包んで一生懸命踊りを覚えている姿に観客が目を細めていると、同じ姿をした2人の児童が登場。はやしのリズムに合わせて踊りを披露し、会場を沸かせた。

 肢体不自由教育部門「わかあゆ部門」の小学部が企画したのは「野菜ファッションショー」。野菜をモチーフに自分たちで製作した衣装を着て登場した。色鮮やかな衣装と照明に照らされ、子どもたちは誇らしげな様子で〃ランウエー〃を堪能していた。

 知的障害の子どもが学ぶ「たいよう部門」では、小学部、中学部がダンスや調べ学習の成果を発表。高等部は体育館に出店を構えて物品販売を行った。一般公開はせず、親族や関係者のみが参加可能という形での開催だったが多くの人が訪れ、イベントを通して、成長する児童生徒の姿を見守っていた。

 販売学習で大人を相手に接客などをした遠矢和真さん(たいよう部門高等部3年)は、予想以上の来場者数に驚き「接客の際は丁寧な言葉遣いを意識している。実際にお客さんを相手にする販売はワクワクするし、来た人の笑顔を見るとうれしい」と、忙しさを楽しんでいるようだった。

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