本紙掲載日:2023-12-02
(8面)

みこし勇ましく−4年ぶりに御神幸行列

宇納間神社で秋季大祭−美郷町北郷

 美郷町北郷宇納間の宇納間神社(廣島孝浩宮司)で11月23日、秋季大祭が行われ、地元の子どもたちによる練り踊りや御神幸行列、神楽奉納などで秋の山里をにぎわせた。

 早朝、神社では神事が執り行われ、地域の繁栄・発展・安全、子どもたちの健やかな成長を祈願したほか、五穀豊穣(ほうじょう)に感謝をささげた。

 今年は、新型コロナウイルスの影響で自粛を余儀なくされていた御神幸行列が4年ぶりに復活。地元の人たちが担ぐ約200キロのみこしと子どもたちの行列が、神社を出発して地区内を練り歩き、集落ごとの開けた場所では勇ましい掛け声が響き渡った。

また、同町義務教育学校美郷北学園の児童生徒たちが、この日のために練習してきた練り踊りを披露。笛と鉦(かね)の音頭に合わせて、なぎなたや棒を使った勇壮な踊りを見せると、沿道から盛んな拍手が起こった。このほか、新築や改築を行った家々では、同神社神楽保存会のメンバーが神楽を奉納。真新しい家と家主の家族を祝っていた。

 祭りは地区ごとの持ち回りの開催で、今年は長野地区が当番。同地区代表の上杉貴敬さん(81)は「まだコロナに警戒は必要だが、こうして新しいお家に神楽を奉納し、正常に祭りができるようになって良かった」。

 同神社氏子総代長の泉田奈良一さん(66)も「過去3年の祭りは神事のみの開催だった。4年ぶりにこうして練り歩くと、どこに行っても『よく来てくれた』と喜んでもらい、本当に良かった」と目を細めていた。

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