本紙掲載日:2023-12-04
(3面)

場内に響く活気ある声

競り人の張りのある声が響いた松市(4日、延岡生花地方卸売市場)

正月用の松競り1万本超−延岡生花地方卸売市場

 年末に向けて朝の冷え込みも本格化する中、延岡市東浜砂町の延岡生花地方卸売市場(岡田明利代表取締役)で4日、正月用の松市が開かれ、競り人と買い受け人の活気ある声が場内に響いた。

 競り場には、昨年より多い約1万1千本の松が並んだ。熊本県天草の根引き松や日向産の枝松、愛媛産の門松のほか、市内産の五葉松はホテルや病院、商業施設などに飾るつぼ生けや正月用のアレンジなどに人気。

 中でも買い受け人の目を引いていた愛媛県産の若松は、この時期にスーパーなどでよく見掛ける松竹梅を束にした「正月セット」として販売されることが多いという。

 市場の担当者が、品物を示して競りを始めると、目を付けていた品に買い受け人は手を挙げ、狙った額で落札していた。

 「今年は、単価的に昨年よりも高値。品質が良いことと生産者が減少していることが影響している」と岡田代表。「コロナが落ち着いてきたので、昨年に比べて景気も悪くないと思う。クリスマス、正月に向けて、今年は売れ行きにも期待している」と話していた。

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