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本深瀬地区で亥の子祭り−延岡市北川町
来年の五穀豊穣(ほうじょう)を願う「亥(い)の子祭り」が11月13日夜、延岡市北川町深瀬(茂健次区長)の本深瀬地区であった。深瀬と周辺地区から約40人が参加し、20人ほどの子どもたちが「亥の子ぼて」を手に家々を回った。 コロナ禍で2年間中止した以外は一度も途切れることなく、100年以上続いているという同祭り。田の神大黒様が帰って来るとされる旧暦亥の日に毎年行っている。今年収穫したもち米の稲穂の束を、ひもで縛って作った棒「亥の子ぼて」で数え歌に合わせて地面をたたき、収穫の感謝と五穀豊穣の願いを表現する。 夜風の冷たさに身を寄せ合いながら集まった子どもたちは、13軒の家屋を1軒ずつ歩いて回った。玄関前に着くと「今夜は亥の子の晩じゃげな!」との掛け声を合図に数え歌を合唱。「いーの子亥の子、亥の子餅ゃつーかんか。ついたら祝おう、祝わん者は、大黒さんという人が、一で俵をふんまえて、二でにっこり笑わせて、三で盃(さかずき)差しおうて…」と声を合わせながら、亥の子ぼてで地面をついていた。 玄関先で子どもたちが歌い終えるのを見守った家人は、餅や菓子などを用意された〃大黒袋〃に供え入れた。何軒も回るうちに、打ちつけた衝撃でひもがほどけた亥の子ぼては、新しいものと交換。子どもたちは、寒さも忘れて元気いっぱい祭りを楽しんでいた。 数え歌を歌う子どもの姿に目を細めていた染矢真知代さんは「どの子もかわいくて一生懸命でした。孫も楽しみにしていたみたいで、3日前から『亥の子はまだ?』と言っていました」とにっこり。 孫の柳田碧琉(あいる)ちゃん(5)は「(亥の子ぼてを)1本壊せた。地面をたたいて楽しかった」と満足そうな表情だった。 茂区長によると、以前は地区の子どもたちだけで行っていたが、少子化の影響で地区内に子どもが少ない現在は、近隣や地区出身者にも声を掛けて実施しているという。「数え歌の歌詞を見ると、五穀豊穣以外に子孫繁栄や無病息災などいろんな事を願っていて、地区のためにも残すべきものだと感じる。形を変えながらでも、どうにか続けていきたい」と話していた。
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本深瀬地区で亥の子祭り−延岡市北川町
来年の五穀豊穣(ほうじょう)を願う「亥(い)の子祭り」が11月13日夜、延岡市北川町深瀬(茂健次区長)の本深瀬地区であった。深瀬と周辺地区から約40人が参加し、20人ほどの子どもたちが「亥の子ぼて」を手に家々を回った。
コロナ禍で2年間中止した以外は一度も途切れることなく、100年以上続いているという同祭り。田の神大黒様が帰って来るとされる旧暦亥の日に毎年行っている。今年収穫したもち米の稲穂の束を、ひもで縛って作った棒「亥の子ぼて」で数え歌に合わせて地面をたたき、収穫の感謝と五穀豊穣の願いを表現する。
夜風の冷たさに身を寄せ合いながら集まった子どもたちは、13軒の家屋を1軒ずつ歩いて回った。玄関前に着くと「今夜は亥の子の晩じゃげな!」との掛け声を合図に数え歌を合唱。「いーの子亥の子、亥の子餅ゃつーかんか。ついたら祝おう、祝わん者は、大黒さんという人が、一で俵をふんまえて、二でにっこり笑わせて、三で盃(さかずき)差しおうて…」と声を合わせながら、亥の子ぼてで地面をついていた。
玄関先で子どもたちが歌い終えるのを見守った家人は、餅や菓子などを用意された〃大黒袋〃に供え入れた。何軒も回るうちに、打ちつけた衝撃でひもがほどけた亥の子ぼては、新しいものと交換。子どもたちは、寒さも忘れて元気いっぱい祭りを楽しんでいた。
数え歌を歌う子どもの姿に目を細めていた染矢真知代さんは「どの子もかわいくて一生懸命でした。孫も楽しみにしていたみたいで、3日前から『亥の子はまだ?』と言っていました」とにっこり。
孫の柳田碧琉(あいる)ちゃん(5)は「(亥の子ぼてを)1本壊せた。地面をたたいて楽しかった」と満足そうな表情だった。
茂区長によると、以前は地区の子どもたちだけで行っていたが、少子化の影響で地区内に子どもが少ない現在は、近隣や地区出身者にも声を掛けて実施しているという。「数え歌の歌詞を見ると、五穀豊穣以外に子孫繁栄や無病息災などいろんな事を願っていて、地区のためにも残すべきものだと感じる。形を変えながらでも、どうにか続けていきたい」と話していた。