本紙掲載日:2023-12-04
(7面)

運動、園芸で楽しいひととき

最後の1球で結果が覆ったりと盛り上がったボッチャ体験
真剣な表情で花を飾り付けたフラワーアレンジメント講座

共生社会目指し生涯学習「かねのね」

 共生社会を目指す生涯学習推進事業「かねのね」の第2回講座はこのほど、延岡市野地町の県立延岡しろやま支援学校体育館であり、家族連れなど50人以上が参加、運動や園芸を楽しんだり、防災講座で学びを深めたりした。主催は市教育委員会。

 かねのねは、「誰もが、共に学び、生きる共生社会」を目指し、公民館単位で開いてきた生涯学習講座を、今年度から試験的に障害者を対象に実施している。

 今回は、9月に実施した第1回の参加者アンケートを参考に「楽しい運動」「防災」「ダンス」など六つの講座を用意した。

 このうち「楽しい運動」講座では、音楽に合わせて体を動かしたり、ほかの参加者と交流したりした後、4チームに分かれてパラスポーツ「ボッチャ」を体験。チームごとにボールを投げ、白いボールにどれだけ自チームのボールを近づけられるかを競い、年齢や障害の程度によって、投げる位置を変えたりしながら白熱した試合を展開。最後の1球で勝敗が決まる場面もあり、盛り上がった。

 このほか、色とりどりの花を自由に飾り付ける「フラワーアレンジメント」、スキンケアと眉の描き方を学ぶ「メーク講座」、松ぼっくりを使った「ミニクリスマスツリー作り」などの講座も行われた。

 同校卒業生の阿部莉央奈さん(21)と一緒にメーク講座、フラワーアレンジメントなどに参加した母の江美子さん(51)は「理解してくれる方が増えているとはいえ、普通だと気を使うことも多い。こういう場だと自由にできるからありがたい」と、楽しそうに笑う娘の姿に目を細めていた。

 市教委によると、今年度最後となる第3回「かねのね」は、来年1月に開催予定。今回の参加者アンケートを基に計画を進めるという。

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