本紙掲載日:2023-12-05
(7面)

教わりながら丁寧に作業

南小でイチゴの苗植え体験

 延岡市立南小学校(柳田光一郎校長、676人)の特別支援学級1〜6年生30人は11月27日、同校でイチゴの苗植え体験を行った。自立活動授業の一環で、学習を通して地域との連携を高めた。

 児童たちは、苗植えの前にプランターに土を入れる作業も体験した。指導をしたのは、青パト隊などの活動で同校と関わりの深い日高隆則さん(72)=同市塩浜町=。土や苗、肥料などを「子どもたちの学習のために」と学校に寄付した。

 児童たちは、プランターに土、肥料、土の順で敷き詰めていく。肥料は3種類使用したほか、土壌をアルカリ性に変える石灰も混ぜ込み「この白い粒で、土をイチゴに優しい土に変えます」と日高さんから説明があった。「葉っぱが土で隠れないようにしてね」とこつを教わりながら、プランター一つにつき、5株の苗を植えて、丁寧に水やり。

 作業が終わると、子どもたちから「イチゴはどのくらいで育ちますか?」「土の量は多くてもいいんですか?」などの質問も飛び出し、日高さんは一つ一つに笑顔で答えていた。

 中西愛奈さん(3年)は「イチゴの苗を植えるのは初めてで、土を入れるのが楽しかった。今すぐにでもイチゴを食べたい」と感想。

 日高さんは「子どもでも管理がしやすいようにプランターにした。実がなるという後々の楽しみもあるので、大切に育ててくれるとうれしい」と目を細め、「毎日イチゴの〃顔〃を見て、声を掛けてあげてください」と児童に呼び掛けていた。

 この日植えたイチゴは今後、児童たちが一つのプランターを3〜5人の班で管理。来年2月ごろに花が咲き、5月ごろに実が付く予定だという。

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