本紙掲載日:2023-12-07
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買い物弱者に救いの手−JA共済連宮崎

移動販売車「とくし丸」を寄贈−Aコープ高千穂店

 JA共済連宮崎(坂本亨本部長)は5日、高千穂町三田井のAコープ高千穂店へ移動販売用車両1台を贈った。寄贈車は「とくし丸」の屋号で操業し、町内の押方・向山地区を定期巡回。買い物が困難な高齢者らに食料品など約400品目を毎週5日間(月、火、水、金、土曜日)販売する。

 とくし丸は、徳島県を拠点に移動販売代行事業を展開する株式会社とくし丸(高島宏平会長)の商標。中山間地域における生活利便性の向上や、「見守り隊」としての機能が期待できることから普及し、全国稼働数は今年10月12日現在で1150台(県内26台)に達した。

 贈呈は、JA共済が取り組む地域貢献活動の一環。開業に当たり購入の必要がある販売用車両(370〜400万円)を毎年1台、要望のあった地域へ提供しており、今回で6台目。県北にはこれまで延岡市に2台、高千穂町に1台を贈っている。

 贈呈式はAコープ高千穂店であり、安川雄一郎社長が「交通手段がなく、近隣に小売店もない方にとって生活必需品の確保は深刻な課題。利便性向上はもちろん、商品を手に取って買い物ができるという喜びを感じてもらいたい」とあいさつ。

 JA高千穂地区の佐藤友則組合長と高千穂町の藤本昭人副町長が祝辞を述べ、坂本本部長から安川社長へ移動販売車のレプリカキーが贈られた。

 坂本本部長は式後、「買い物が困難な方の救済はJA共済の理念に通じる部分も大きい。中山間地域は高齢者が多く、商品選びや店頭での会話を生きがいづくりなどにもつなげてもらえればうれしい」と話した。

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