本紙掲載日:2023-12-07
(3面)

自然薯の収穫始まる

掘り起こされた自然薯と山本さん

今季、約3・6トン見込む−延岡市北方町

 延岡市北方町の特産品自然薯(じねんじょ)の収穫が始まった。11月下旬から始まった今年の収穫作業は、来年1月下旬まで続く。同町では6戸の農家が約60アールで自然薯を作付けしており、今季は約3・6トンの収穫を見込んでいる。

 このうち同町蔵田の山本確さん(75)は今月1日から収穫を開始した。同町椎畑地区にある約30アールの畑では1・5メートルから1・7メートルほどに育った自然薯が次々と掘り起こされている。

 昨年は別の地区にある畑で栽培していたが、台風14号による被害を受け収穫がかなわなかった。今年はその悔しさを取り返すような立派な育ちぶりで「初めて植えた土地ですが、太さも十分。色も白くてきれいですよ」と笑顔を見せる。

 北方町の自然薯栽培は、新たな特産品づくりと収益確保を目指して1998年にスタート。白さと粘りが強いのが特長で、「元気ばりばりじねんじょう」のブランドで人気が高い。

 台風の被害は小さいものではなかったが、地域の仲間の助けを得て再び栽培にこぎ着けた山本さん「みんなの気持ちに応えるためにも、元気なうちは地域の農業を守っていきたい」と気持ちを新たにしていた。

 「ふるさと市場」などJA延岡の産直市場や地元の「道の駅よっちみろ屋」などの店頭に並ぶほか、この季節に個人で注文するファンも多いという。

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