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組み木絵作家の中村道雄さん(東京都)
◆天岩戸神社へ作品を奉納−高千穂 東京都在住の組み木絵作家中村道雄さん(75)=岐阜県出身=が11月28日、世界の安寧を願い制作した「祈りの龍(りゅう)」を高千穂町の天岩戸神社(佐藤永周宮司)へ奉納した。切り絵アートクリエーターAtsuomiさん(49)=山口県出身、本名・中村敦臣=が手掛け、昨年奉納した〃対の作品〃「風とたびする龍」とともに、境内の徴古館(天岩戸記念館)で常設展示されている。 組み木絵は、厚さ5・5ミリにそろえた数十種類の板材を絵として組み込む技法で、木そのものの色や模様を生かすのが特徴。「人間も自然の中の一員」とのメッセージを伝えようと中村さんが考案し、1984年に出版した組み木絵本「ふるいみらい」で知れ渡った。 その後10年間で6作の組み木絵本を手掛ける中、なりわいとしていたペン画のイラストを封印。91年、ギャラリー&喫茶「組み木絵サロンおおぷなあ」を東京都に開き、普及活動や多くの慈善事業にも携わってきた。 「祈りの龍」は、2011年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故をきっかけに構想された。崩壊した〃安全神話〃への失望や無策だった政治への怒りが「龍を描きたい」との気持ちにつながった。 制作は念頭にありつつ手を付ける機会のないまま時が過ぎ、20年2月、中村さんは脳梗塞に倒れる。「今描かなければ」との衝動に駆られ、1カ月間の病床生活で下絵を制作。失望や怒りは安寧への祈りに変わり、同年9月、集大成ともいえる本作品が完成した。 翌21年に2度目の脳梗塞を患い、企画していた展示会なども取りやめざるを得なくなるが、親交のあったAtsuomiさんが〃伴走〃する形で全国巡回展「♯風と旅する龍」を開催。一対の龍が約1年2カ月をかけて1都6県13カ所を巡った。 昨年8月に旅の終着点とした高千穂町に縁を感じ、両者とも同神社への奉納を決めたという。 Atsuomiさんは「私たちが全国を巡る中で強く感じた人との出会いやつながり、信じる心の尊さに思いをはせていただきたい」と笑顔。 病の影響で高次脳機能障害が残り、リハビリ中の中村さんを支える妻絹江さん(73)は「ゆっくりと鑑賞していただき、(道雄さんが作品に込めた)平和への祈りを感じ取ってもらえたらうれしい」と思いをくんだ。
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組み木絵作家の中村道雄さん(東京都)
◆天岩戸神社へ作品を奉納−高千穂
東京都在住の組み木絵作家中村道雄さん(75)=岐阜県出身=が11月28日、世界の安寧を願い制作した「祈りの龍(りゅう)」を高千穂町の天岩戸神社(佐藤永周宮司)へ奉納した。切り絵アートクリエーターAtsuomiさん(49)=山口県出身、本名・中村敦臣=が手掛け、昨年奉納した〃対の作品〃「風とたびする龍」とともに、境内の徴古館(天岩戸記念館)で常設展示されている。
組み木絵は、厚さ5・5ミリにそろえた数十種類の板材を絵として組み込む技法で、木そのものの色や模様を生かすのが特徴。「人間も自然の中の一員」とのメッセージを伝えようと中村さんが考案し、1984年に出版した組み木絵本「ふるいみらい」で知れ渡った。
その後10年間で6作の組み木絵本を手掛ける中、なりわいとしていたペン画のイラストを封印。91年、ギャラリー&喫茶「組み木絵サロンおおぷなあ」を東京都に開き、普及活動や多くの慈善事業にも携わってきた。
「祈りの龍」は、2011年3月の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故をきっかけに構想された。崩壊した〃安全神話〃への失望や無策だった政治への怒りが「龍を描きたい」との気持ちにつながった。
制作は念頭にありつつ手を付ける機会のないまま時が過ぎ、20年2月、中村さんは脳梗塞に倒れる。「今描かなければ」との衝動に駆られ、1カ月間の病床生活で下絵を制作。失望や怒りは安寧への祈りに変わり、同年9月、集大成ともいえる本作品が完成した。
翌21年に2度目の脳梗塞を患い、企画していた展示会なども取りやめざるを得なくなるが、親交のあったAtsuomiさんが〃伴走〃する形で全国巡回展「♯風と旅する龍」を開催。一対の龍が約1年2カ月をかけて1都6県13カ所を巡った。
昨年8月に旅の終着点とした高千穂町に縁を感じ、両者とも同神社への奉納を決めたという。
Atsuomiさんは「私たちが全国を巡る中で強く感じた人との出会いやつながり、信じる心の尊さに思いをはせていただきたい」と笑顔。
病の影響で高次脳機能障害が残り、リハビリ中の中村さんを支える妻絹江さん(73)は「ゆっくりと鑑賞していただき、(道雄さんが作品に込めた)平和への祈りを感じ取ってもらえたらうれしい」と思いをくんだ。