本紙掲載日:2023-12-07
(8面)

パフォーマンス向上へ−正しい姿勢のポイントは

五輪帯同トレーナー神田さん(九保大)指導

◆延岡市スポーツ協会・少年団が講習会

 延岡市スポーツ協会(末次稔会長)と市スポーツ少年団(保田篤則本部長)による講習会「パフォーマンス向上のための姿勢のつくり方」は1日、延岡総合文化センター小ホールであり、参加者が体験も通して正しい姿勢のポイントを学んだ。

 バドミントン日本代表のトレーナーとして2021年の東京五輪や22年の世界選手権に帯同するなど活躍している、九州保健福祉大学スポーツ健康福祉学科専任講師の神田潤一さんが講演。

 神田さんは、大学に「アスレティックトレーニング部」を立ち上げ、学生トレーナーを育成。延岡学園高校女子バレー部や聖心ウルスラ学園高バドミントン部を含む複数の運動部に貢献している。

 講演では、人間の頭部が平均5、6キロでボウリングの球やスイカと同じぐらい重いため、姿勢が悪いとバランスを取るために首や腰など一部に負荷がかかり、故障につながると指摘。高齢で腰が曲がったり、歩幅が狭くなったりするのも、それが大きな原因の一つだと説明した。

 また、緊張による力みは、無駄な力が入ることで100%の能力が発揮できなくなる仕組みを図解。ボールを投げる時に肘が下がったり、踏み込みが不十分だったりする場合などは、動作そのものではなく、姿勢や力みが原因の可能性が高いと話した。

 それを踏まえて参加者はその場に立って、体に力が入った状態と脱力した状態での腕の上がり方や胴体のひねり具合などを確認。ここ一番という時には手脚に力が入りやすいが、リラックスしなければ本来の力が発揮できないことを学んだ。

 神田さんは、頑張って胸を張るのがいい姿勢というわけではないと念押し。どんな体勢でも骨盤と胸部が固定されていることなどポイントを絞ったストレッチ法を指導した。

 講演会にはスポーツ競技の指導者らが多く来場。メモを取るなどしながら熱心に耳を傾けていた。

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