椎葉さん（日向）日本大会で入賞

ミセスオブザイヤー

◆「輝きたい人の目標に」市長に報告

　輝く人生を送る女性たちの生き方の祭典「ミセスオブザイヤー２０２３日本大会」で、本県からエターナル部門（６１歳以上）に出場した日向市山手町の椎葉ひろみさん（６６）が入賞した。１１月２８日、市役所を訪れ、十屋幸平市長に報告した。

　椎葉さんは３０歳ごろ、国指定難病の網膜色素変性症を発症し、視野の中心部分が見えなくなる障害を持った。一時は希望を失ったこともあったが、全盲の高齢者に励まされ、「落ち込んでいてはいけない」と一念発起し、盲学校に入学。鍼灸（しんきゅう）師の資格を取得し、現在は治療院を営む。

　日本大会は今月４日、東京で開かれ、全国４７都道府県から約３００人が出場した。椎葉さんは「私は目が見えない。生きる気力をなくした時期もあったが、年齢や環境に関係なく常に新しいことに挑戦していく、輝く女性を目指す」と力強くスピーチ。持ち前の笑顔と明るさをステージ上で見せ、スポンサー賞を受賞した。

　十屋市長に入賞を報告した椎葉さんは「これから夢を持って輝きたいという人の目標になれればと思う」と話した。