本紙掲載日:2023-12-09
(7面)

伝統行事を継承、交流深める

祭りのオープニングを飾った園児や子どもたちの「いのこ叩き」(提供写真)
子どもたちに大人気のひょっとこ踊り。笑いや拍手が起こった

塩浜地区で「いのこまつり」

 延岡市塩浜地区の「第21回塩浜いのこまつり」がこのほど、塩浜教育集会所周辺で4年ぶりに開催された。イベントや菓子の振る舞いもあり、会場は多くの家族連れでにぎわった。

 「い(亥)の子」とは、塩浜町などに伝わる伝統文化のひとつで、11月下旬に作物の収穫を終えた後の行事。

 塩浜地区では昔、地区内の家を一軒ずつ回っては、モグラをわらの束で地面を叩(たた)いて追い払い、無病息災や五穀豊穣(ほうじょう)を願って行われていた。

 一時、途絶えたが、子どもたちに伝統を継承しようと地域住民が2000年に復活させた。

 祭りのオープニングは、つくしんぼ保育園、ととろ保育園の園児たちが数え歌を口ずさみながら、わらを地面に打ち付ける「いのこ叩き」で飾った。

 また、宮崎を中心に活動しているマジシャンWind(ウインド)のマジックショー、和太鼓道場「巴塾」の演奏、DANCESITEのダンスステージ、カラオケ大会、ひょっとこ踊り、塩浜いのこまつり名物の大餅まき大会など数々のイベントがあった。

 大釜に油と鶏の皮を入れて炒める伝統食の油かす、ポップコーンや綿あめの振る舞いもあり、訪れた人々を楽しませていた。

 木原愼吾実行委員長は「子どもたちが大人になった時、この祭りのことを思い出してまた地元に戻って来てくれたら」と話した。

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