本紙掲載日:2023-12-09
(7面)

三弦の音色、観客を魅了

森山由希昭さんの芸道50周年記念公演

 延岡市在住の津軽三味線森山流家元・森山由希昭=本名・森山喜昭=さん(78)の芸道50周年記念公演「津軽のカマリ」は3日、同市の野口遵記念館であり、祝いに駆け付けた市民らが三弦の音色を楽しんだ。

 公演名にある〃カマリ〃は、津軽の方言で匂いを意味する言葉。森山さんは長女・由希華さんや森山流一門との「じょんから旧節〜十三の砂山」や自身作曲の「風神」「しぶき」を合奏したほか、新曲で公演テーマソングの「津軽の風」なども披露し、観客に津軽の匂いを届けた。

 森山さんがボーカルを務めるオールディーズバンド「森山バンド」や「帰ってこいよ」で知られる歌手松村和子さんも登場。節目の公演に大きな花を添え、会場を大いに盛り上げた。

 森山さんは1974年、我流で三味線の道へ。盲目の奏者で知られる高橋竹山さんの影響で津軽三味線を始め、その後村上三絃道を設立した村上由哲さんに弟子入り。92年に森山流を創設し、これまで約200人の門下生を輩出している。

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