本紙掲載日:2023-12-11
(3面)

化学療法室を増室−延岡共立病院

増築した外来化学療法室と赤須副院長、スタッフら(延岡共立病院)

専用ベット6台で運用

 延岡市山月町の延岡共立病院(赤須晃治院長)は、利用者の増加を受けて外来化学療法室を増築し、これまで2台だった専用ベッドを6台に増やして運用を開始した。

 化学療法は抗がん剤の点滴治療で、まだ多くの実施医療機関で入院が必要な中、同院はいち早く外来通院で治療できる環境を整備。「より安全に、より快適な環境で、より短い時間で」という患者の要望に応えている。

 一方、化学療法は長い期間継続して受ける必要があるため、新規患者を受け入れていくことで利用者がこの4年間で2倍に増加。治療時間は1人当たり1回2〜6時間かかるため、時間が重なり別の治療室や病室の空きベッドで受けてもらうこともあったという。

 療法室は増築分を含め、外から見えないマジックミラー型のガラス張りで自然の景色が広がるゆったりとした雰囲気で、専用ベッドはテレビと電動リクライニング機能付き。トイレにも、ほかの外来患者など他人の目に付くことなく行き来できる動線の造りとなっている。

 化学療法を担う赤須玄副院長は「抗がん剤治療は昔のようにつらい思いをせず、外来通院で快適に治療できて帰宅できる時代になりました。定期的に通院しなければならないので、近くにあれば心強いのではないでしょうか」と話している。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/