厚労大臣表彰−佐藤さん（高千穂）に伝達

生活保護行政、運営に貢献−西臼杵支庁

　長年にわたり生活保護行政の適切運営に貢献したとして、高千穂町岩戸の佐藤元二郎さん（６７）＝佐藤医院院長＝が、２０２３年度社会福祉功労者厚生労働大臣表彰を受けた。伝達式は８日、県西臼杵支庁であり、河野龍彦支庁長が表彰状を手渡し、労をねぎらった。

　佐藤さんは２００７年４月から現在まで、県西臼杵支庁の福祉事務所嘱託医を担当。生活保護における医療扶助の決定や実施に当たり、福祉事務所に専門的判断や助言指導を行ってきた。

　表彰は、社会福祉やボランティアの各分野の発展に功労があった個人、団体に贈られる。表彰区分は九つあり、今年度の受賞者は県内７人、１団体を含む全国９１２人、２０２団体。佐藤さんは「生活保護指導職員等功労者」の区分で選ばれた。

　河野支庁長は「専門以外の分野も研究され、生活保護行政のバックアップだけでなく、地域医療全般に多大な貢献をいただいている。引き続き、力を貸していただけるとありがたい」と感謝。

　佐藤さんは「健康第一に、患者さん目線で務めてきた長年の働きが評価されて感無量の思い。今後も地域医療の発展や生活保護行政の運営に貢献したい」と喜んだ。