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随筆は甲斐さん、俳句は大爺さん2席−県芸術文化協会
県芸術文化協会はこのほど、第26回みやざき文学賞の受賞者を発表した。県北からは、延岡市の松崎祥夫さん(69)が小説部門1席に輝いたほか、同市の甲斐正樹さん(74)が随筆部門2席、同の大爺真理子さん(65)が俳句部門2席、日向市の美根健一さん(52)が詩部門3席を受賞。5部門で8人が佳作に選ばれた。 同賞は文芸活動の充実、発展などを目的に毎年実施されている。今年は小説、随筆、詩、短歌、俳句、川柳の6部門に9〜98歳から計616点が寄せられた。内訳は小説41点、随筆155点、詩124点、短歌111点、俳句132点、川柳53点だった。 松崎さんの小説「大地の果てに在るところ」は、日清戦争後に村田式銃の威力証明のために北海道で試し撃ちを任された兵士の物語。北海道の原野でのヒグマとの対決の際の自然との対話が内的に語られ、案内役のアイヌの古老が「自然の象徴として崇(あが)めるヒグマを試し撃ちの相手にするとは!」と言い、それに対して私は「試し撃ち」をする自分とはいったい何者なのかと自問する場面などが素晴らしい出来栄えだった、などと評価された。 表彰式は来年2月22日、宮崎市の宮崎観光ホテルで開かれる予定。 ◆松崎さん、2年連続受賞で殿堂入り−九州芸術祭文学賞にも意欲 小説部門1席に輝いた延岡市出北の松崎祥夫さん(69)は、昨年に引き続き2度目の受賞となった。2年連続で1席に輝くのは、延岡市で初の快挙。賞の規定により、松崎さんは、小説部門で歴代5人目となる〃殿堂入り〃が決まった。 受賞作「大地の果てに在るところ」は、日清戦争後に単発銃である「村田式銃」の威力証明のために、北海道でヒグマを相手に「試し撃ち」を任された兵士の物語。戦争の時代に命懸けの仕事へ巻き込まれていく主人公の内的心情を通して、社会・組織の中で生きる現代の「生きづらさ」を描いている。 幼い頃は、SF小説や探偵小説が好きだったという松崎さん。中学3年の夏休みに「人間の條件(じょうけん)」などで知られる小説家・五味川純平の作品と出合い、純文学を手に取るようになった。「本は好きで働きながらも合間に読み続けていたが、いつか自分で書きたいとも思っていた」。執筆活動を始めたのは、長年勤めていた延岡市役所を定年退職した7年前で、初作品「生活な人たち」が同部門で佳作を受賞。 今回で5回目の応募だったという松崎さん。2年連続の1席受賞については「連続受賞をするには今年しかないので、かなり力を入れて書いた。賞に結びついて良かった」と喜びをにじませながらも「まだまだ納得のいく作品は書けていない。3合目という感じです」と引き締めた。 次の目標を九州芸術祭文学賞に定め「まだまだ書きたいテーマがあるんです」と意気込むが、あくまで賞は執筆を続ける上での「モチベーションの一つ」。「賞のために書き始めると作品が濁ってしまう。表現したいものを書いて、結果、賞につながってくれれば一番幸せですね」と穏やかに語った。
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随筆は甲斐さん、俳句は大爺さん2席−県芸術文化協会
県芸術文化協会はこのほど、第26回みやざき文学賞の受賞者を発表した。県北からは、延岡市の松崎祥夫さん(69)が小説部門1席に輝いたほか、同市の甲斐正樹さん(74)が随筆部門2席、同の大爺真理子さん(65)が俳句部門2席、日向市の美根健一さん(52)が詩部門3席を受賞。5部門で8人が佳作に選ばれた。
同賞は文芸活動の充実、発展などを目的に毎年実施されている。今年は小説、随筆、詩、短歌、俳句、川柳の6部門に9〜98歳から計616点が寄せられた。内訳は小説41点、随筆155点、詩124点、短歌111点、俳句132点、川柳53点だった。
松崎さんの小説「大地の果てに在るところ」は、日清戦争後に村田式銃の威力証明のために北海道で試し撃ちを任された兵士の物語。北海道の原野でのヒグマとの対決の際の自然との対話が内的に語られ、案内役のアイヌの古老が「自然の象徴として崇(あが)めるヒグマを試し撃ちの相手にするとは!」と言い、それに対して私は「試し撃ち」をする自分とはいったい何者なのかと自問する場面などが素晴らしい出来栄えだった、などと評価された。
表彰式は来年2月22日、宮崎市の宮崎観光ホテルで開かれる予定。
◆松崎さん、2年連続受賞で殿堂入り−九州芸術祭文学賞にも意欲
小説部門1席に輝いた延岡市出北の松崎祥夫さん(69)は、昨年に引き続き2度目の受賞となった。2年連続で1席に輝くのは、延岡市で初の快挙。賞の規定により、松崎さんは、小説部門で歴代5人目となる〃殿堂入り〃が決まった。
受賞作「大地の果てに在るところ」は、日清戦争後に単発銃である「村田式銃」の威力証明のために、北海道でヒグマを相手に「試し撃ち」を任された兵士の物語。戦争の時代に命懸けの仕事へ巻き込まれていく主人公の内的心情を通して、社会・組織の中で生きる現代の「生きづらさ」を描いている。
幼い頃は、SF小説や探偵小説が好きだったという松崎さん。中学3年の夏休みに「人間の條件(じょうけん)」などで知られる小説家・五味川純平の作品と出合い、純文学を手に取るようになった。「本は好きで働きながらも合間に読み続けていたが、いつか自分で書きたいとも思っていた」。執筆活動を始めたのは、長年勤めていた延岡市役所を定年退職した7年前で、初作品「生活な人たち」が同部門で佳作を受賞。
今回で5回目の応募だったという松崎さん。2年連続の1席受賞については「連続受賞をするには今年しかないので、かなり力を入れて書いた。賞に結びついて良かった」と喜びをにじませながらも「まだまだ納得のいく作品は書けていない。3合目という感じです」と引き締めた。
次の目標を九州芸術祭文学賞に定め「まだまだ書きたいテーマがあるんです」と意気込むが、あくまで賞は執筆を続ける上での「モチベーションの一つ」。「賞のために書き始めると作品が濁ってしまう。表現したいものを書いて、結果、賞につながってくれれば一番幸せですね」と穏やかに語った。