本紙掲載日:2023-12-12
(3面)

旧北方小で最新機器展

かつての教室にプラント新製品−山内システムが市から借用

 2014年に延岡市の小中学校再編計画で北方学園に統合となり、110年の歴史に終止符を打った「北方小学校」。同市出北に本社を持つ山内システム(山内浩二社長)は、旧北方小校舎と同敷地内の北方幼稚園跡を市から借用し、当時の面影を残したまま、2021年からオフィスや展示会場として活用している。

 11月29、30日は、かつてたくさんの子どもが過ごしていた「教室」を会場に生まれ変わらせ、「第2回延岡プラントソリューションズ展」を企画。同社が技術提携を行っている制御機器メーカー、日本エマソンと共催で、他社の技術者を招待して開催した。

 会場には「安定稼働・見える化・DX化を推進」をテーマに、プラント(工場設備)に関する新製品を展示。「質量流量計」は多くの工場関係者の目を引いていた。

 質量流量計は、プラントに液体を流し込むバルブに取り付けるもので、これまで困難だった「重さ」による液量の計測を可能にした機器。

 体積で量らないため、気泡の混入を考える必要がなくなり、よりスムーズに正確な数値を得られるようになるという。

 展示室の隣には、来場者が機器の導入を検討するための商談スペースを設けていたほか、理科室として使っていた教室で技術者向けセミナーを開講。カフェスペースでは軽食で来場者をもてなした。

 このほか、同社は、市と共同で行うスマート農業システムの開発なども進行中。対象を同地区の農家に絞り、電気が届かない場所でも使えるような自動化システムの構築にも取り組んでいる。

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