本紙掲載日:2023-12-13
(2面)

門川町・小中学生が訓練

下校時に地震・津波、一斉に高台へ

◆緊急時の行動確認

 門川町で7日、下校時の地震津波発生を想定した一斉避難訓練が行われ、町内4小中学校(門川小、草川小、五十鈴小、門川中)の児童生徒1428人が緊急時の行動や避難経路などを再確認した。

◆頭を守って、身を低く

 午後3時すぎ、子どもたちは教職員や地元消防団、地域の人と一緒に下校開始。その約30分後、町内放送で「大地震が発生しました。身の安全を確保してください」とアナウンスが流れた。

 それを聞いた子どもたちは、ランドセルやバッグを使って頭を守りながら、その場で身を低くするなどして対応。同3時32分、再び町内放送で「宮崎県沿岸全域で大津波発生。ただちに高い所へ避難してください」と2度目のアナウンス。これを受け、一斉に近くの高台を目指した。

 このうち庵川西近隣公園には、草川小と門川中の児童生徒約100人のほか、地元の草川保育園の園児約70人も参加し、防災頭巾をかぶって児童らと一緒に避難した。

 草川小5年生の井田芽伽さんは「本当の地震に備えて訓練できて良かった。逃げるときに周りの人にも『逃げよう』と呼び掛けできるようになりたい」。

 同校ではこの日の訓練を前にした先月、ハザードマップを使って地震津波発生時の逃走経路を確認しており、「逃げようと思ったときに、どの道で避難場所まで行くかがすぐに分かった」と、事前学習の効果を実感していた。

 下校時の避難訓練は、通学路上にある避難場所を子どもたちに知ってもらうことを目的に、6カ年計画で進められている。町教育委員会の担当者によると、避難訓練への参加は町内全域に呼び掛けており、避難する子どもの誘導などに当たる地域の人や消防団の訓練も兼ねているという。

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