農畜産物を大消費地へ

アグリフードチェーン司令塔会議

◆持続的に運ぶ取り組み共有

　県は１４日、みやざきアグリフードチェーン司令塔会議を県庁講堂で開いた。生産、流通、販売の分野の１５企業・団体の代表者ら２４人が出席。農畜産物を離れた大消費地に持続的に運ぶための取り組みを共有するとともに、適正価格の形成についても意見を交わした。

　アグリフードチェーンは、生産・流通・販売の各業種が連鎖した最適化を行うことにより、県産農畜産物の価値や生産者の思いを消費地に運べて売れる仕組み。実現に向けた課題や取り組み状況の共有などを目的として、年１回開いている。

　出席者は、大消費地の配送拠点の活用でドライバーの拘束時間が短縮された事例や、インターネット販売を強化しているなどの現状報告を受け、「国内で消費されるものを生産し、農業経営できる仕組みが必要」などと述べた。

　また、適正な価格形成に向けては「ＩＴ技術の導入や共同出荷などを推進していきたい」、「消費者に値上げの理由を理解してもらうために、飼料価格高騰などで厳しい状況を継続的に発信しなければならない」などの意見が出ていた。