赤バイ隊運転技術向上へ－延岡市消防団

警察官の指導で走行訓練

　延岡市消防団（荒木清団長、全６支団）の緊急消防自動二輪車隊（通称・赤バイ隊）による走行訓練がこのほど、延岡市松山町の延陵自動車学校であった。隊員７人のほか、同様の赤バイ隊を編成している門川町消防団（横山幸三団長、全１４カ部）の団員６人も招き、運転技術の向上に努めた。

　訓練は、走行技術の向上を目的として、延岡警察署交通課の署員を講師に毎年実施している。参加隊員は専用のオフロードバイクに乗って、教習コース内の舗装されているコースだけでなく、通常は使用しない草地や砂利敷きの部分も悪路に見立てて周回。バランスを取りながら低速走行、スラローム走行を何度も反復し、基礎的な運転技術を確認した。

　指導に当たった延岡警察署交通課交通機動主任の甲斐実さん（３３）は「バイクは不安定な乗り物。低速でも安定して走行できるように、普段からバランス感覚を培って安全最優先で現場に向かってほしい」と呼び掛けた。

　門川町消防団の横山団長（５７）は「貴重な訓練に参加させてもらった。本格的なコースでの訓練は初めてだったが、少しずつ感覚をつかむことができた。来年以降もぜひ参加させてほしい」と話していた。

　延岡市消防団の赤バイ隊は、各支団から募った団員で編成。その機動力を生かして、災害現場に先遣しての情報収集や避難誘導、行方不明者の捜索などを行っている。