本紙掲載日:2023-12-19
(8面)

ものづくりに「ワクワク」−島野浦学園

ミツワハガネを見学

 延岡市島浦町の義務教育学校・島野浦学園(中原伸一校長、19人)の後期課程8人はこのほど、精密機械部品加工などを手掛けるミツワハガネ(天下町、ノ薗順也社長)を訪れ、講話や工場見学を通し、ものづくりの現場や働くことの意義を学んだ。

 理数、キャリア教育の充実を図ろうと、市教育委員会が実施している「講師派遣事業〜地元企業からの学び〜」の一環。

 この日はまず、甲斐千尋会長が、同社が手掛けている事業や製品の製造過程などを説明。飛行機は約100万点の部品を組み合わせており、同社は離着陸時に大事な降着装置を造っていることや、九州でも航空部品に携わる会社は珍しいことなどを紹介した。

 また、ものづくりで大事なこととして「品質」「価格」「納期」の三つを挙げ、発注してくれた相手に三つを満足してもらって届けられるよう、社員が努力していることを説明。さらに、夢をかなえるためのポイントや、会社で必要とされる力についても語り、「あいさつ、感謝、反省が最も大事。これに『みんなと一緒にやるぞ』という協調性があるといい」と将来を担う生徒に熱いエールを送った。

 このあと、生徒は3班に分かれ、ものづくりが行われている現場、製造後に測定している様子を見学。工場内に展示している戦闘機に乗る体験の時間もあり、生徒たちは写真撮影をするなど楽しんでいた。

 杉岡美空さん(14)は「これまで大人は大変そうで、大人になるのが楽しみではなかったが、17日の見学はワクワクしたし、大人になるのが楽しみになった。やりがいのある仕事を見つけたい」と話した。

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