本紙掲載日:2023-12-20
(7面)

つきたての餅「おいしい」

家族で楽しく餅つき閉講式も−あぐりスクール

 JA延岡(楠田富雄組合長)が主催する2023年度「あぐりスクール」の閉講式が16日、延岡市川原崎町の同JA本店で行われ、市内から参加した8家族21人が最後の授業を楽しんだ。

 この日は、6月に自分たちで植えたもち米を使っての餅つき。校長を務める川原博之副組合長が「今年は4年ぶりに通常通りの生活が戻り、皆さんが田植えをして稲を刈ったもち米で餅つきをします。おいしいお餅を食べて楽しんでください」とあいさつ。全員で「あぐりスクールみんなのためのお約束」を元気よく唱和した。

 この後、担当職員が「熱いお湯や蒸したもち米を扱うので、気を付けて」「お餅を丸める時は、よその人にあげるつもりで丁寧に」などとアドバイス。熱湯で温めておいた石臼に、蒸したてのもち米が投入されると、子どもたちが一斉に餅つきを体験した。

 4人の子どもたちが、リズムを合わせて反時計回りにペッタン、ペッタン。子ども用のきねを力いっぱいに振り下ろしながら、一生懸命についていた。つき上がった餅は切り分けて、一つずつ丸めて食べやすい大きさに。温かく軟らかい餅に注意しながら、丁寧に丸めていった。

 お待ちかねの試食は、砂糖じょうゆやポン酢をかけた大根下ろしで舌鼓。つき上がったばかりの餅を、臼から直接ちぎってもらう子もいて、「おいしい」「うめー」とあちらこちらから声が上がっていた。

 閉講式では、川原校長が1人ずつ名前を読み上げながら修了証書を授与。参加家族にはもち米5キロ、子どもたちには1人10キロの食用米(ヒノヒカリ)が贈られ、どの参加者にも笑顔があふれていた。

 2年生の時から参加し、今年で〃卒業〃となる恒富小6年の高城陸斗さんは、稲刈りが一番楽しかったと振り返り、「稲刈りが年々うまくなっていったし、農業に理解を深めることができました。農家の人やスクールを運営してくれたJAの人たちに感謝しています。来年から参加できなくなるのは少し寂しいです」と話していた。

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