本紙掲載日:2023-12-20
(6面)

製作した雑貨を販売

サンタクロースに扮して接客する延岡しろやま支援学校高千穂校の生徒
手話を交えた歌で地域への感謝を伝える延岡しろやま支援学校高千穂校の生徒ら

延岡しろやま支援学校高千穂校

◆感謝込め、元気いっぱいPR

 県立延岡しろやま支援学校高千穂校(出水悌二校長、3人)の校外販売学習が14日、高千穂町三田井のがまだせ市場直売所鬼八の蔵であった。全校生徒と教諭が一丸となって手作り雑貨を販売。大勢の買い物客に真心込めた商品を手渡した。

 同校は昨年12月、多様な価値観を尊重するインクルーシブ教育の推進や共生社会の実現を目指す「共生コース」を開設。「心豊かでたくましく地域社会で生き抜く力の育成」を教育目標に掲げ、地域と連携した取り組みにも力を入れている。

 校外販売学習は、勤労の精神や商売の楽しさを学ぶとともに、日頃の活動の成果を披露する場にしようと約2カ月前に企画。関係機関などへ手書きのチラシを配って広報するなど準備してきた。

 店頭では生徒がサンタクロース、教諭がトナカイに扮(ふん)し、教育課程の一環である作業学習で製作した雑貨12種をPR。同校と同じ敷地内にある県立高千穂高校の剣道部とコラボレーションした「竹刀ストラップ」や廃棄処分される机と椅子をリメークした「青春のリバイブドデスク・チェア」、学校所有の窯で焼いた「箸置き」など魅力あふれる商品を勧めた。

 スタート時には、教諭の生演奏に合わせて「ハッピークリスマス」(ジョン・レノン)と「東京VICTORY」(サザンオールスターズ)を歌唱。地域の一員としていそしむ姿に足を止め、にこやかに吟味する買い物客が多く見られた。

 竹刀ストラップや多肉植物などを購入したという鬼八の蔵従業員・冨皸々甓擦気鵝複械掘砲蓮屬目当ての商品が購入できたので満足。地元の子どもたちが頑張る姿は地域活性化にもつながると思うし、店としてもありがたい」とほほ笑んだ。

 この日の売り上げは、今後の学校活動に活用される。来年1月25日には、同会場で2回目の販売学習を予定。時間は午前10時半〜午後2時40分。

 3年生の森隆喜さん(18)は「想像していたよりたくさんの人に買ってもらえてうれしかった。社会人になって同じような機会があれば、きょうの経験を思い出して頑張りたい」と話した。

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