本紙掲載日:2023-12-22
(3面)

各地で「夜警」開始-延岡市消防団

出発する延岡市消防団第1支団の団車両

大門町で出発式

 空気が乾燥し、火災が発生しやすくなる年末。延岡市消防団(荒木清団長、全6支団)の「夜警巡回活動」が各地で始まり、「カンカーン」というおなじみのサイレン音と共に地元住民らに火の用心を呼び掛けている。

 このうち東海、南浦地区を管轄する第1支団は20日、延岡市大門町のJA延岡東海支店近くで夜警の出発式を実施。幹部らが敬礼して計15台の消防団車両を見送った。

 髙木茂成副団長は「全国的に見ると、大規模火災はいろいろな場所で発生している。自分たちの地域は自分たちで守るんだという意識を改めて高め、体調に気を付けながら頑張っていただきたい」と激励。

 東海第1分団第5部、部長の小野厚志さん(38)は「夜警を通じて、一件でも火災が減ってくれれば。お年寄りの家の前を通る時は、極力ゆっくりと進むことを意識したい」。南浦第2分団第57部、部長の河野貴則さん(47)は「うちの部は5人しか団員がいないので、OBの方々に普段から助けてもらっています。どこの家に、どの人が住んでいるかは完璧に把握しているつもり。空気が乾燥する時期なので、火の元には十分に気を付けていただきたい」と呼び掛けていた。

 市内各地に6支団19分団106部を有する延岡市消防団は昨年から、団員の負担軽減のため、夜警巡回の期間を、秋の火災予防運動(11月9~15日)、春の火災予防運動(3月1~7日)、歳末警戒期間(12月中旬から下旬)、出初め式後(1月中旬から下旬)の4期間に統一。時間は午後9時までを目安に、約1週間、重点的に防火意識の高揚を呼び掛けていくという。

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