本紙掲載日:2023-12-22
(2面)

高千穂町に県茶業協会長賞

優勝旗などを受け取った高千穂町職員

関係者集いみやざき茶推進大会

 2023年度みやざき茶推進大会は20日、宮崎市佐土原町の県総合農業試験場であり、全国茶品評会や県茶共進会で優秀な成績を収めた市町村として、高千穂町が県茶業協会長賞を受けた。


◆大会宣言採択−生産・流通推進認知度向上など

 高千穂町は、23年度全国茶品評会で2等3点と3等1点、県茶共進会で優等1点が選ばれ、配分基準による得点で80点を獲得。2位延岡市(45点)、3位五ケ瀬町(40点)を大きく上回った。

 大会席上での表彰で、町農林振興課の管範昭課長補佐と戸皺躬坊個垢優勝旗と盾を受け取り、「生産者さんのおかげ」と受賞の喜びを語り、「(今後も)釜炒(い)り茶の一大産地を守っていきたい」と決意を語った。

 大会ではこのほか、国内外の多様化した消費者ニーズに応える生産・流通の推進▽「みやざき茶」の認知度向上▽将来を展望した茶業経営のさらなる発展を盛り込んだ大会宣言案と、スローガン案の「みやざき茶の将来性を高める新しい需要の創出に努め、県産茶の販売促進を図ろう」「自己研さんに努め、みやざき茶の特長を生かした未来志向の茶業経営を目指そう」を採択した。県畜産園芸課によると、22年度時点の県内の茶生産農家戸数は12年度比276戸減の435戸。栽培面積は同じく330ヘクタール減の1230ヘクタール。一方で日本茶の輸出額は年々増加しており、22年度は過去最高の219億円だったという。

 県農政水産部の久保昌広部長は「海外を含めた需要の高い市場に対応できる販路開拓、技術習得のための支援を引き続き実施していきたい」と述べた。

 推進大会は、本県の茶業関係者が集い、今後の推進方針を共有するなどして茶業の安定的な発展を目指そうと、みやざき茶推進会議が開催している。

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