本紙掲載日:2023-12-22
(2面)

パソコン端末を校務にも−延岡市教委

クローム・ブックの便利な機能を体験する学校職員ら(延岡市役所講堂)

教員ら−活用術・操作スキル研修

 国のGIGA(ギガ)スクール構想で学校教育に1人1台ずつ整備されているパソコン端末を、授業だけでなく学校業務にも生かしてもらおうと、延岡市教育委員会は18、19日、教員らを対象とした「校務活用研修」と「操作スキルアップ研修」を実施した。

 1日目に市役所講堂で開かれた校務活用研修には、市内の小中学校から校長、教頭、教務主任、外国語指導教諭(ALT)ら約70人が参加。専門講師を招き、市が採用している「ChromeBook(クローム・ブック)」というGoogle(グーグル)製端末の便利な使い方を、実習しながら学んだ。

 同端末には世界で広く使われているグーグルのアプリケーション(実用的な機能)が標準装備されており、講師は教材や配布資料の作成などに適した機能を紹介。無線通信により複数の職員が画面内で同じ文書を共有しながら、共同作業で加筆や修正、提案、承認などができるため、紙資料を回して確認し合う必要がないと説明した。

 また、スマートフォンなどで撮影した教材資料の写真データを取り込めば、自動的に文字おこしをしたり、インターネット上で閲覧している画像を作成中の文書に取り込み、簡単に体裁を整えられたりする機能なども説明。参加した職員は実際に操作を体験して、「これはいい。使える」などと感動する光景も見られた。

 2日目には各校でICT(情報通信技術)推進を担当している教員や研究主任らが、より応用的な機能を研修。市教委学校教育課は「授業ではかなり端末が使われているが、校務にもさらに活用してもらうことで教育現場の働き方改革にもつながれば」と期待している。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/