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ワークショップで身近な課題と向き合う
◆延岡市でセミナー来年1月にも 職場や学校、地域、家庭などあらゆる場で性別に関わりなく誰もが個性と能力を発揮できる男女共同参画社会の実現に向け、延岡市は16、17日、北川、北浦、北方町の3会場で男女共同参画社会づくりセミナーを開いた。合わせて100人が参加し、参加者同士の対話を通じ、楽しみながら身近な課題と向き合った。 講師は、元NHK宮崎の気象キャスターで宮崎市議会議員の黒田奈々さん。多様な分野でさまざまな経験がある女性を身近なキャリアモデルとして紹介する県の「ひむかWOMAN」に登録されている。 黒田さんは結婚を機に宮崎市に移住後、仕事として子育て支援活動や児童クラブ、男女共同参画センターの運営に関わり、43歳で気象予報士の資格を取得。4月からは「これまでの活動の経験や感じたことなどを市政を通して届けよう」と宮崎市議として活動している。 北川町でのセミナーはホタルの宿研修室であった。5人一グループのワークショップ形式で開かれ、冒頭、ウオーミングアップとして地区または所属、呼ばれたい名前などをそれぞれ記入した紙を見せながら自己紹介。和やかな雰囲気に包まれる中、「呼ばれたい名前とわざわざ求めたのは意味がある。呼んでほしい名前で呼ばれることは、世の中で生活していてもなかなかないこと」と黒田さん。 自身も結婚直後、銀行や病院で「黒田さん」と呼ばれても、気付かずに何度も名前を呼ばれてしまうことがあった経験を挙げ、「特に女性が姓を変えると多い。どうして生まれた時の名前で呼ばれたいという当たり前の権利を変えないといけないのか、失わないといけないのかという思いをしている人のほとんどが女性。これも、女性の生きづらさの一つではないか」と指摘した。 また、子育て支援の講座で同じことをすると、呼ばれたい名前に旧姓を書く人が多いとも。出産によって専業主婦になったり、会社から離れたりすることで、「これまで呼ばれていた心地よい名前で呼ばれる機会が極端に減る。本当に呼ばれたい名前で呼ばれないことが生きる力に影響するということを、私は感じてきた」と振り返り、込めた意味を説明した。 その後のワークショップでは、日ごろの生活の中で無意識にフィルター(眼鏡)をかけて物事を見ていること、また、眼鏡をかけていることに気付いていないことを参加者同士で共有。黒田さんは「眼鏡を外そうではなく、眼鏡を持っているんだと自覚することが重要」と強調した。 黒田さんは、自身の経験を紹介しつつ、参加者から意見を聞きながら進行し、「固定的性別役割分担意識があるなということや、私たちは色眼鏡をかけて見ているなと気付くこと一つで、世の中が変わることがあると思う。相手を尊重するやり方が一つでも増えれば、お互いが安心して意見を言い合える地域をつくることにつながる」と呼び掛けた。 セミナーは来年1月13日にも、市社会教育センターで開かれる。
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ワークショップで身近な課題と向き合う
◆延岡市でセミナー来年1月にも
職場や学校、地域、家庭などあらゆる場で性別に関わりなく誰もが個性と能力を発揮できる男女共同参画社会の実現に向け、延岡市は16、17日、北川、北浦、北方町の3会場で男女共同参画社会づくりセミナーを開いた。合わせて100人が参加し、参加者同士の対話を通じ、楽しみながら身近な課題と向き合った。
講師は、元NHK宮崎の気象キャスターで宮崎市議会議員の黒田奈々さん。多様な分野でさまざまな経験がある女性を身近なキャリアモデルとして紹介する県の「ひむかWOMAN」に登録されている。
黒田さんは結婚を機に宮崎市に移住後、仕事として子育て支援活動や児童クラブ、男女共同参画センターの運営に関わり、43歳で気象予報士の資格を取得。4月からは「これまでの活動の経験や感じたことなどを市政を通して届けよう」と宮崎市議として活動している。
北川町でのセミナーはホタルの宿研修室であった。5人一グループのワークショップ形式で開かれ、冒頭、ウオーミングアップとして地区または所属、呼ばれたい名前などをそれぞれ記入した紙を見せながら自己紹介。和やかな雰囲気に包まれる中、「呼ばれたい名前とわざわざ求めたのは意味がある。呼んでほしい名前で呼ばれることは、世の中で生活していてもなかなかないこと」と黒田さん。
自身も結婚直後、銀行や病院で「黒田さん」と呼ばれても、気付かずに何度も名前を呼ばれてしまうことがあった経験を挙げ、「特に女性が姓を変えると多い。どうして生まれた時の名前で呼ばれたいという当たり前の権利を変えないといけないのか、失わないといけないのかという思いをしている人のほとんどが女性。これも、女性の生きづらさの一つではないか」と指摘した。
また、子育て支援の講座で同じことをすると、呼ばれたい名前に旧姓を書く人が多いとも。出産によって専業主婦になったり、会社から離れたりすることで、「これまで呼ばれていた心地よい名前で呼ばれる機会が極端に減る。本当に呼ばれたい名前で呼ばれないことが生きる力に影響するということを、私は感じてきた」と振り返り、込めた意味を説明した。
その後のワークショップでは、日ごろの生活の中で無意識にフィルター(眼鏡)をかけて物事を見ていること、また、眼鏡をかけていることに気付いていないことを参加者同士で共有。黒田さんは「眼鏡を外そうではなく、眼鏡を持っているんだと自覚することが重要」と強調した。
黒田さんは、自身の経験を紹介しつつ、参加者から意見を聞きながら進行し、「固定的性別役割分担意識があるなということや、私たちは色眼鏡をかけて見ているなと気付くこと一つで、世の中が変わることがあると思う。相手を尊重するやり方が一つでも増えれば、お互いが安心して意見を言い合える地域をつくることにつながる」と呼び掛けた。
セミナーは来年1月13日にも、市社会教育センターで開かれる。