本紙掲載日:2023-12-29
(2面)

日向市へ−沖縄・浦添市から平和交流団

戦争と平和について意見を交わす浦添市と日向市の中学生

中学生同士−戦争・平和考える

 沖縄県浦添市の中学生平和交流団と日向市の中学生による交流会が27日、日向市立日向中学校(岡田能直校長)で行われた。戦争体験者からの講話、ワークショップなどを通して戦争と平和について意見を交わした。

 両市は、戦時中に浦添の子どもたちが日向に疎開していたことが縁で、両市の中学生を互いに平和交流団として派遣するなど交流が続いている。今年は8月に同交流団が日向市を訪れる予定だったが、台風の影響で延期されていた。

 交流会には日向中の生徒12人と平岩小中学校の生徒5人、浦添市内の中学校5校から2年生10人が参加。浦添の中学生が沖縄戦や疎開の実態を説明した後、学童集団疎開日向・浦添交流会会長の児玉憲幸さん(88)、同会事務局長の甲斐誠二さん(86)が戦時中の日向の現状や沖縄から疎開した児童らの様子、当時の思い出などを話した。

 意見交換会では両市の中学生が五つのグループに分かれ、「これからの平和な世の中の実現のために、私たちができること」をテーマに話し合った。各グループからは「一人ひとり思いやりを持つ」「戦争についてもっと学びを深める」「ピースメッセンジャーとしてSNSで発信する」などと取り組みを発表した。

 日向中2年の佐藤礼佳さん(14)は「私たちは戦争を経験していないからこそ、話を聞いて学んだことを伝えていくことが大切だと思った。SNSなどで発信していきたい」と話した。

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